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【市況】<マ-ケット日報> 2018年6月21日

 21日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比137円高の2万2693円だった。前日の米国株は安かったものの円相場が1ドル=110円台後半まで下落したことが支えとなり、日経平均は中頃から徐々に上げ幅を広げていった。米株価指数先物が時間外取引で上昇していたこともプラス要因に。ただ、上げているのは日経平均ばかりで全体としては値下がり銘柄の方が多い状態。トピックスは反落しており実需に広がりが見られない。

 昨日の米国市場は米中貿易摩擦の先行きが見通せずダウ平均は小幅ながらも7日続落した。ダウ平均の7連敗は昨年3月下旬以来1年3カ月ぶり。この日は前日に大きく下げた反動から序盤は100ドルを超える反発を見せていたが、引き続き中国売上比率の大きい銘柄が売られたほか、FRB議長が利上げに強めの姿勢を示したことで相場は軟化してしまった。一方、値頃感も働き出してナスダック指数は2日ぶりに反発している。

 さて、東京市場は円安や先物への買い戻しなどで日経平均は大きく続伸したものの、東証1部の値上がり銘柄は全体の34%しかなく、日経平均に偏った上げということがよく分かる。日経平均をトピックスで割った「NT倍率」は12.96倍で1999年3月以来の高水準。バランスを欠いた上昇は長続きしないので注意が必要だろう。目先は逆張りスタンスが有効となりそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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