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【通貨】今日の為替市場ポイント:米中貿易戦争に対する警戒感高まる

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

先週15日のドル・円相場は、東京市場では110円46銭から110円90銭まで上昇。欧米市場でドルは110円39銭から110円73銭まで反発し、110円67銭で取引を終えた。

本日18日のドル・円は、主に110円台半ば近辺で推移か。米中貿易戦争に対する警戒感が高まっており、アジア市場では主に110円台半ばでもみ合う展開が予想される。

先週15日発表の6月米ミシガン大学消費者信頼感指数速報値は5月実績の98.0を上回った。市場予想は98.5程度だった。また、米商務省が14日発表した5月小売売上高は前月比+0.8%のやや高い伸びを記録した。自動車除いた小売売上高も前月比+0.9%で市場予想の同比+0.5%を上回っており、5月の小売売上高はかなり強い数字になった。アトランタ地区連銀の経済予測モデル「GDPNow」によると、14日時点で4-6月期の米国内総生産(GDP)は前期比年率4.8%(推計値)の高い伸びとなったもようだ。

世界1、2位の経済大国である中国と米国の対立(貿易戦争)は、多国籍企業などの業績に悪影響を及ぼすとの懸念が浮上しているが、米連邦公開市場委員会(FOMC)が先週13日公表した経済予測で金利見通しは上方修正されている。今年2回目の利上げを実施しても4-6月期のGDP成長が大幅に加速していた場合、今年後半に2回の追加利上げが実施されてもおかしくない。

《CS》

 提供:フィスコ

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