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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:日本通信、シャープ、ソフトバンク

ソフトバンク <日足> 「株探」多機能チャートより
■三精テクノロジーズ <6357>  1,706円  +271 円 (+18.9%) 一時ストップ高   11:30現在
 三精テクノロジーズ <6357> [東証2]が急騰。4日大引け後、非開示だった19年3月期の業績予想を発表。連結経常利益は前期比81.9%増の42.5億円を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。3月に買収したオランダの遊戯機械メーカーVekoma Ridesの業績上乗せで収益が拡大する。業績好調に伴い、従来未定としていた今期の年間配当を前期比7.5円増の35円に増配となる方針を示したことも支援材料となった。前日終値ベースの予想PERが9.8倍と低水準となり割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■日本通信 <9424>  243円  +24 円 (+11.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 日本通信<9424>が連日の急騰、前日まで2日連続のストップ高と気を吐いたが、きょうも目先筋の利益確定売りを完全に吸収して上値追い加速、株価はストップ高目前の298円まで買われ3日間で約2.5倍と急変貌した。5月末に複数の地銀と共同で、フィンテックプラットフォームの実証実験をすると発表したことが物色人気化の発端。同実験は金融庁の「Fintech実証実験ハブ」の支援案件に決まったこともあり、国策追い風との思惑が投機資金流入に弾みをつけた。今月1日には日証金が同社株について、4日約定分から制度信用取引の新規売りおよび買いの現引きに伴う貸借申し込み停止を発表するなど、早々に信用規制がかかったが、貸株制限が逆に需給相場の色彩を強める形となった。

■シャープ <6753>  3,040円  +87 円 (+3.0%)  11:30現在
 シャープ<6753>が3日続伸。きょう付の日本経済新聞で「シャープは4日、東芝のパソコン事業を買収する方針を固めた。買収額は50億円前後のもようだ」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、東芝<6502>は構造改革の一環として赤字が続く同事業を切り離すという。一方、シャープは既にパソコンから撤退済みだが、親会社の台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業が米パソコン大手から生産を受託していることもあって効率生産のノウハウを持っており、再参入して新たな収益源に育てるという。この報道に対してシャープは「当社の発表に基づくものではない。同件については、本日開催予定の取締役会で審議を予定している」とコメントしている。

■デクセリアルズ <4980>  1,142円  +29 円 (+2.6%)  11:30現在
 デクセリアルズ<4980>が続伸、5月30日に1022円で目先の底値を確認し戻り足に転じている。同社は4日取引終了後、高精度センサーの高性能化・小型化技術に強みを持つアドバンスト マテリアル テクノロジーズ(千葉県・流山市)の株式を取得し子会社化することを発表、これを材料視する買いを誘っている。デクセリアルズはエレクトロニクス領域を中心に事業展開しており、自動運転、IoT関連などで需要拡大が見込まれる高精度センサー分野での業容拡大期待が株価を刺激している。

■ソフトバンクグループ <9984>  8,014円  +152 円 (+1.9%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が東証1部売買代金上位に食い込むなか前日に続き買い優勢となっている。政府は4日の未来投資会議に成長戦略の素案を示し、IoTや人工知能(AI)を活用する社会の実現に向け前向きに取り組み、ベンチャー企業育成強化に乗り出す構えをみせている。そのなか、同社は10兆円規模の「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」設立に際して、AIや半導体分野に積極投資する方針を表明しており、国策に乗る企業として改めて光が当たる可能性が意識されている。

■東京エレクトロン <8035>  21,200円  +335 円 (+1.6%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>は続伸、米株市場では半導体関連株を中心としたハイテク株高が鮮明で、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は前日時点で約3カ月ぶりの高値圏に浮上、2001年以来の最高値1445.901も視界に入れている。こうしたなか、半導体製造装置のトップメーカーで出遅れ感顕著な同社株にも海外機関投資家とみられる買いが流入しているもよう。2万700~800円近辺で13週・26週移動平均線が収れんしており、ここを足場に上昇トレンド復帰を目指す。

■三信電気 <8150>  2,184円  +26 円 (+1.2%)  11:30現在
 三信電気<8150>が反発。きょう付の日本経済新聞で「2019年3月期の年間配当について、1株当たり48円の従来予想(前期は33円)を70円程度に引き上げる可能性がある」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、配当増額は配当性向を100%にする社内ルールに基づくものだという。また、利益還元強化の背景には、共同保有分も含めて同車株の38%を保有(3月13日時点)する旧村上ファンド関係者が運営するC&Iホールディングスの存在があるともしている。

■ユナイテッドアローズ <7606>  4,010円  +35 円 (+0.9%)  11:30現在
 ユナイテッドアローズ<7606>は堅調。4日の取引終了後に発表した5月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比3.4%増と4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。5月は、大型連休直後の気温低下で一時的に売り上げが鈍る場面はあったが、中旬以降の気温の上昇とともに夏物需要が活発化し、ウィメンズを中心に好調に推移した。商品別では、メンズは半袖シャツ、半袖カットなどが、ウイメンズは半袖シャツ、半袖ニット、ブラウス、スカート、ワンピース、サンダルなどの動きが目立った。なお、前年同月に比べて休日が1日少なかった影響がマイナス1.6%程度あった。

■泉州電業 <9824>  3,290円  +20 円 (+0.6%)  11:30現在
 泉州電業<9824>が小幅に続伸している。4日の取引終了後、18年10月期の連結業績予想について、売上高を780億円から810億円(前期比8.1%増)へ、営業利益を35億5000万円から35億9000万円(同12.1%増)へ、純利益を25億3000万円から25億7000万円(同12.3%増)へ上方修正したことを好感した買いが入っている。電線の主材料である銅価格が期初予想を上回り販売価格が上昇したことに加えて、民間設備投資向けや建設向け電線の需要が底堅く推移したことが売上高・利益を押し上げた。なお、同時に発表した第2四半期累計(17年11月~18年4月)決算は、売上高409億3900万円(前年同期比11.2%増)、営業利益18億2200万円(同13.0%増)、純利益13億4100万円(同15.3%増)だった。

■JIA <7172>  5,260円  -260 円 (-4.7%)  11:30現在
 ジャパンインベストメントアドバイザー<7172>が反落。この日、5月18日に発表した公募の受渡日を迎えた。発行価格は28日に5558円で決まったが、この日の株価は一時5310円まで下落。公募に応じた投資家は、損失を抱える格好となるなか、一部からは見切り売りも出ている様子だ。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,190円  -42.5 円 (-3.5%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発関連株に売りが先行している。原油市況は5月下旬を境に下落歩調を強めており、前日のWTI原油先物価格は前日比1ドル6セント安の1バレル=64ドル75セントと大幅3日続落で65ドル台を割り込み、終値ベースで4月9日以来約2カ月ぶりの水準まで下落した。前日の米国株市場は主要指数がいずれも上昇基調を強めたが、そのなかでエネルギー関連株のシェブロン、エクソンモービルはいずれも値を下げるなど全体相場に逆行した。東京市場でもこの流れを引き継ぎ関連銘柄への売りが優勢となっている。

■アダストリア <2685>  1,472円  -44 円 (-2.9%)  11:30現在
 アダストリア<2685>が6日続落となっている。4日の取引終了後に発表した5月度の国内月次売上高で、既存店売上高が前年同月比14.1%減と2ケタ減となり2カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されている。5月は前年に比べて休日が1日少なかった影響があることに加えて、4月中旬に投入した夏物商品の売れ行きが伸びなかったことが響いた。なお、全店売上高は同13.1%減だった。

■アジュバン <4929>  1,141円  +150 円 (+15.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 アジュバンコスメジャパン<4929>が、朝方から買いを集め、ストップ高である1141円水準でカイ気配となっている。再生医療ベンチャーのオーガンテクノロジーズ(東京都港区)と理化学研究所が4日、再生医療分野「毛包器官再生による脱毛症の治療」に向けた臨床研究の前段階である非臨床試験を開始すると発表。両社と16年に、毛質のメカニズムの化学的解析と新規ヘアケア剤候補物質の評価・探索で共同研究契約を締結している同社に思惑的な買いが入っているようだ。同試験では、男性型脱毛症(AGA)患者の正常な頭皮から採取した、髪の毛のもとになる「毛包(もうほう)」と呼ばれる細胞を培養し、マウスに移植するという。18年7月から非臨床試験用の製造を開始し、18年中に安全性試験を終了する予定で、19年にも人への応用で臨床研究計画を申請するとみられている。

●ストップ高銘柄
 不二サッシ <5940>  128円  +30 円 (+30.6%) ストップ高   11:30現在
 理研グリーン <9992>  637円  +100 円 (+18.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 歯愛メディカル <3540>  7,650円  +1,000 円 (+15.0%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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