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【市況】やや利食い優勢も先高観の強い相場展開に/オープニングコメント

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

 21日の日本株市場は、やや利食い優勢の展開になりそうだが、引き続き底堅さが意識されるなか、先高観の強い相場展開になりそうだ。18日の米国市場は、貿易摩擦を巡る米中交渉の結果を見極めたいとの思惑からもみ合う展開。長期金利が高止まりしていることも嫌気され、ハイテク株を中心に上値の重い展開だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比90円安の22840円となり、朝方はこれにさや寄せする格好になりそうだ。また、原油先物相場の上昇一服も利食いに向かわせやすいだろう。

 また、日経平均は引き続きインデックスに絡んだ商いが中心であり、リバウンド基調が継続しているものの、月末のインデックスイベントによる需給面での影響を見極める必要がありそうだ。なお、先週末のマザーズ、JASDAQは続伸となり、25日線を突破したマザーズは小幅に続伸し、JASDAQは25日線を捉えてきている。今週以降も中小型株の出直りがみられるかが注目されよう。中小型株の物色が持続しないようだと、月末のインデックスイベント、6月の米朝首脳会談に向けて、こう着感の強い相場展開を余儀なくされそうだ。

 一方で円相場が1ドル110円台後半での推移と円安傾向が下支えとして意識されやすいだろう。その他、米国と中国は貿易戦争を起こさず、お互いに関税を課すことを止めることで合意したと報じられている。解決には長い時間を要することになろうが、一先ず貿易戦争回避で合意したことで警戒感は和らぐことになりそうだ。(村瀬 智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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