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【市況】<マ-ケット日報> 2018年5月16日

 16日の市場は日経平均が続落。終値は前日比100円安の2万2717円だった。前日の米株安や寄り前発表の日本の1-3月GDPマイナス成長を嫌気して売りが先行。取引時間中はアジア株の下げもあって終日マイナス圏での動きとなった。一方、為替が1ドル=110円台まで下げたことで下値はある程度支えられたが、円安の原因が急ピッチな米金利上昇とあって、この日は数字(110円台)ほどの効果は得られなかった。

 昨日の米国市場は長期金利の上昇を受けてダウ平均が9日ぶりに大幅反落した。米10年債利回りが約7年ぶりの水準まで上昇し、相対的に割高感が強まる株式が売られる展開となった。直前までダウ平均が8連騰していたことも利食いを急がせる要因となったようだ。金利上昇により住宅株、公共株、不動産株が下落。金利上昇はドル高を促す効果もあるため米国の輸出株の一角も値下がりしている。

 さて、東京市場は米金利急上昇という思わぬ逆風に遭って日経平均が続落した。1-3月GDPのマイナス成長も予想されていたとはいえ内需総崩れの内容に買い方もやや萎縮。今日のところは目先筋の利食い日ということで様子を見るしかない1日となってしまった。基本的にはまだ上昇基調が続いているため売り急ぐ状況にはないが、2万3000円を前に買い材料が減ってきたことも事実で、慎重な売買が求められる局面にもなっている。(ストック・データバンク 編集部)

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