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【市況】<マ-ケット日報> 2018年5月11日

 11日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前日比261円高の2万2758円で、2月2日以来、約3カ月ぶりの水準まで回復してきた。前日の米株高で投資家のリスク選向姿勢が強まりフシ目の2万2500円をあっさりと抜けてきた。今期の決算予想が思ったほど悪くなっていないことも買い安心感につながった模様。

 昨日の米国市場は消費者物価指数の伸び鈍化を受けてダウ平均は大幅に6日続伸した。ダウ平均の6連騰は約3カ月ぶり。この日発表された4月の消費者物価指数が予想を下回る伸び率だったことを受けて利上げ観測が後退。長期金利(10年債)が3%を割り込み株式の割高感が薄れる結果となった。一方、原油相場は連日で直近の高値を更新しておりこちらも株高を後押ししている。

 さて、東京市場は米国からの株高の流れを受けて意外高の展開に。主要企業の決算発表が終わり、今期も概ね高水準の利益を出すという安心感から日本株の出遅れ的な買いが復活した感がある。テクニカル的には25日移動平均線と75日移動平均線がゴールデンクロスを達成。基調回復の流れがまた確認でき、日経平均は次は2万3000円を目指す展開となりそうだ。本日は海外ヘッジファンドからと見られる買いも入っており需給面でも株高を後押ししそうだ。個別では好決算を出したスズキ <7269> 、パナソニック <6752> 、KDDI <9433> が大幅高。半導体関連株も好決算で多くが買われている。(ストック・データバンク 編集部)

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