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【市況】<マ-ケット日報> 2018年4月20日

 20日の市場は日経平均が6日ぶりに小反落。終値は前日比28円安の2万2162円だった。前日の米国市場で半導体関連株が売られたことから一時100円を超える下げを演じたが、円安進行を契機に下げ幅を縮小するなど底堅い展開。東証1部上場全銘柄で算出する指数トピックスは続伸しており、半導体株安の影響は限定的だったようだ。

 昨日の米国市場は半導体関連株などの下落でダウ平均は続落した。スマートフォン向けの電子部品の需要が落ちているとの見方が広がりアップルを中心とした関連銘柄が幅広く売られた。また、大型買収による財務負担が懸念されてP&G株も下落。ダウ平均採用銘柄でありこれも足を引っ張ったようである。

 一方、東京市場は米国の半導体株安の影響を受けながらも下げは限定的。日経平均が5連騰していた割には底堅く、まだ上値を狙える流れにあるようだ。足元で日経平均の1株当たり利益(EPS)は増加傾向にあり、おととい18日には過去最高の1712円(PER12.9倍)をマーク。今期業績も現状は連続最高益の可能性を示しており、業績がしっかりと相場を下支えする図式となっている。

 個別では6兆円超えの大型買収が報道された武田薬品 <4502> が年初来安値を更新。まだ決定ではないが財務懸念が顕著に表われたようである。一方、ニンテンドーラボを発表した任天堂 <7974> が急伸している。(ストック・データバンク 編集部)

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