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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:竹内製作所、コマツ、三菱電

竹内製作所 <日足> 「株探」多機能チャートより
■アルゴグラフィックス <7595>  3,610円  +430 円 (+13.5%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位
 26日、アルゴグラフィックス <7595> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の34.5億円→39.8億円に15.4%上方修正。増益率が2.0%増→17.7%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。旺盛な製造業の研究開発や設備投資意欲を背景に、システム構築支援を中心にPLM事業が好調だったことが寄与。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の66円→73円(前期は66円)に増額修正したことも支援材料となった。

■竹内製作所 <6432>  2,310円  +159 円 (+7.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 竹内製作所<6432>は3日ぶりに急反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は26日、同社株のレーティングを「オーバーウエート」でカバレッジを開始した。目標株価は3500円としている。エクイティストーリーを「欧米市場における成長と米国公共インフラ投資拡大政策を通じた収益拡大」とし、株価バリュエーションにも割安感があるとみている。具体的なポイントには「製品ライアップや販売網の拡充を通じて欧米市場での成長が続く」ことと「米国トランプ政権の公共インフラ投資拡大政策の恩恵を受ける」ことを挙げた。18年2月期の連結営業利益は133億円と会社予想(126億5000万円)に比べ上振れて着地すると予想している。

■セントラル警備保障 <9740>  2,921円  +150 円 (+5.4%)  11:30現在
 セントラル警備保障 <9740> が続急伸し、上場来高値を更新した。26日、18年2月期の連結最終利益を従来予想の8.5億円→13.4億円に57.6%上方修正。従来の26.0%減益予想から一転して16.6%増益見通しとなったことが買い材料視された。臨時警備の受注が想定を上回ったほか、常駐警備の大口案件を獲得したことが寄与した。政策保有株式の一部売却に伴い、売却益が発生したことも最終利益を押し上げた。

■コマツ <6301>  3,558円  +163 円 (+4.8%)  11:30現在
 中国関連株が高い。コマツ<6301>や日立建機<6305>、ファナック<6954>などが値を上げている。26日のニューヨーク市場では、米中貿易摩擦緩和に向け両政府が水面下で交渉を始めたとの報道が伝わった。これを受け、同日のNYダウは大幅高となり、キャタピラーなどの株価が上昇した。この流れが、この日の東京市場にも伝わり、コマツなど中国関連株に見直し買いが流入している様子だ。

■加賀電子 <8154>  2,671円  +99 円 (+3.9%)  11:30現在
 加賀電子<8154>が続伸している。同社は26日、出資している米ハーモナスが自社開発した前立腺がんの生検および治療用システム「ProBx(プロ・ビーエックス)」について、米FDA(米国食品医薬品局)から承認を取得したことを明らかにした。「ProBx」は、ハーモナスで同時に開発された専用器具を使用し、核磁気共鳴診断装置(MRI)のなかでの経会陰前立腺がんの生検、治療時に、がん部適所に正確に針刺されるよう設計されたシステム。この製品の発売は米国での18年7月、日本では19年前半が予定されている。

■三菱電機 <6503>  1,719.5円  +58.5 円 (+3.5%)  11:30現在
 三菱電機<6503>は続伸している。26日の取引終了後、従来未定としていた18年3月期の期末配当を26円にすると発表した。中間配当と合わせた年間配当は40円となり、前期実績の年27円に対しては13円の増配となる予定であることから、これを好感した買いが入っているようだ。

■ツガミ <6101>  1,354円  +45 円 (+3.4%)  11:30現在
 ツガミ<6101>、牧野フライス製作所<6135>、DMG森精機<6141>など工作機械株に大口の買いが流入している。米中の貿易摩擦激化への懸念が世界の株式市場にとって重荷となっていたが、直近は中国が米国との貿易戦争を回避するために海外金融機関への資本規制緩和や米国からの半導体購入額増額を検討していることが伝わっており、これが米株急反騰の足場ともなった。工作機械株は中国向けを主力としているところが多く、米中間で貿易戦争となればその影響が及ぶとの思惑から、2月下旬以降大きく株価水準を切り下げてきた。時価は値ごろ感もあり買い戻しやリバウンド狙いの押し目買いが入っている。

■ダイフク <6383>  6,190円  +200 円 (+3.3%)  11:30現在
 ダイフク<6383>が3日ぶり反発。岩井コスモ証券は26日、同社株の投資判断を「B+」から「A」へ引き上げた。目標株価は6600円から7600円に見直した。自動車や半導体、eコマース関連の受注は好調。第3四半期累計(17年4~12月)の連結営業利益は前年同期比72%増の279億7800万円と大幅増益だった。これを受け、同社では18年3月通期の同利益を370億円から390億円に増額した。同証券では、第4四半期もアジアなどの半導体工場や国内外の流通業向けシステムが好調なことから同利益は398億円へ再増額修正されるとみている。今期からスタートした4カ年の中期経営計画は、最終年度の21年3月期の目標営業利益336億円が今期に達成される見通しのため、早くも計画は見直されると期待している。

■SHIFT <3697>  5,340円  +150 円 (+2.9%)  11:30現在
 SHIFT <3697> [東証M]が大幅反発。株価は全般波乱相場に逆行し、19日に上場来高値をつけるなど右肩上がりの展開が続いている。日本経済新聞が27日付で「ソフトウエアの品質保証を手掛けるSHIFTの2017年9月~18年2月期は、連結営業利益が前年同期比6.8倍の約5億円程度になったようだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「ソフトの不具合(バグ)を見つけるサービスが好調で、1月時点の予想(4億円)を上回った」という。同社は1月12日に上期と通期の計画を上方修正したが、これをさらに上回る業績報道を好感する買いが向かった。なお、決算発表は4月13日を予定している。

■東京エレクトロン <8035>  20,410円  +485 円 (+2.4%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が9日ぶり急反発で2万円大台を回復したほか、ディスコ<6146>、SUMCO<3436>など半導体関連株が買いを集めている。前日の米国株市場では主要指数が大幅高、アプライドマテリアルズやインテルなど半導体関連株が急騰し、NYダウ以上にハイテク株比率の高いナスダック指数は記録的な上昇をみせた。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は4%を超える上げとなった。これを受けて、東京市場でも半導体製造装置や半導体材料を手掛ける銘柄への買い戻しが急となっている。

■三菱UFJ <8306>  702円  +14.1 円 (+2.1%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が続伸したほか、第一生命ホールディングス<8750>など生保株も上昇に転じた。前日の米国株市場ではNYダウが670ドル近い上昇をみせたが、ゴールドマン・サックス、JPモルガンなど大手金融株が大きく買われ全体リスクオン相場に寄与した。米10年債利回りも4日ぶりに急反発し2.85%台まで上昇、運用環境改善に伴う収益拡大期待から、東京市場でも米国事業を展開するメガバンクや大手生保にも物色の矛先が向いている。

■HUG <3676>  1,654円  +25 円 (+1.5%)  11:30現在
 ハーツユナイテッドグループ<3676>が高い。同社はソフトの不具合を検査するデバッグ事業を主力とし、子会社でゲームの受託開発も手掛けており、コンシューマーゲーム市場の拡大を追い風に今期業績は営業利益段階で前期比15%増を見込むなど好調だ。人工知能(AI)分野開拓にも重点を置き、AI開発・運営を手掛け4月20日にマザーズに上場するHEROZと資本・業務提携していることで、改めてマーケットの注目が高まる可能性がある。

■ラクオリア創薬 <4579>  1,795円  +6 円 (+0.3%)  11:30現在
 ラクオリア創薬<4579>が大幅続伸。26日の取引終了後、旭化成ファーマ(東京都千代田区)と新規P2X7受容体拮抗薬に関するライセンス契約を締結すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回ライセンス契約を締結した新規P2X7受容体拮抗薬は、ラクオリア創薬と旭化成ファーマの共同研究の成果として見いだされた、新規神経障害性疼痛治療薬候補RQ-00466479。今回の契約により、ラクオリア創薬は旭化成ファーマにP2X7受容体拮抗薬の全世界を対象とした独占的な開発・製造・販売権を供与することになり、その対価として契約一時金を受領するとともに、開発段階に応じたマイルストン、および販売後は販売額に応じたロイヤルティーを受け取る権利を得ている。なお、同件によりラクオリア創薬は契約一時金を受け取り、18年12月期第1四半期に計上するが、業績予想には織り込み済みとしている。

■ワキタ <8125>  1,161円  -33 円 (-2.8%)  11:30現在
 ワキタ<8125>は反落している。26日の取引終了後、集計中の18年2月期連結業績について、売上高が従来予想の645億円から637億円(前の期比2.9%増)へ、営業利益が68億円から58億円(同11.8%減)へ、純利益が47億円から39億円(同4.9%増)へ下振れたようだと発表しており、これを嫌気した売りが出ている。受注競争激化による単価下落の影響などで建機事業の売り上げが計画を下回ったことに加えて、商事事業で主力の遊技機械設備などのファイナンス案件が減少したことや、不動産事業で販売部門が減少したことなどが要因。また、建機事業で過去の設備投資にかかる原価の高止まりや資産売却益の減少などの影響を受けて粗利益率が低下したことや、不動産事業で前期にあった販売用不動産の売却益の反動なども響いたとしている。

■サイオス <3744>  711円  +100 円 (+16.4%) ストップ高   11:30現在
 サイオス<3744>がストップ高まで買われている。同社は26日、エピゲノムの情報解析およびソフトウェア・装置開発を手掛けるRhelixa(レリクサ、東京都千代田区)と資本・業務提携したと発表。エピゲノムとは、生まれた時に決まっている遺伝的情報「ゲノム」に対して、時間・環境依存的で後天的な分子レベルの影響を受けたもの。同社はレリクサが発行する第三者割当増資による株式を取得するとともに、傘下のサイオステクノロジーがエピゲノムのクラウド解析プラットフォームの開発と構築をレリクサと共同で開始するとしている。

■ロコンド <3558>  1,130円  +150 円 (+15.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ロコンド<3558>が大量の買い注文にカイ気配のまま水準を切り上げている。26日取引終了後、子会社L Capital TOKYOがニッセンHD傘下のギフト用品卸大手シャディの全株式を20億円で取得することを発表。また、同子会社がラオックス<8202>を引受先とする第三社割当増資を実施することも合わせて発表しており、これを材料視する買いを呼び込んでいる。なお、ラオックスも買いが先行している。

●ストップ高銘柄
 イーブック <3658>  1,396円  +300 円 (+27.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 サンオータス <7623>  434円  +80 円 (+22.6%) ストップ高   11:30現在
 ファイバーゲート <9450>  2,721円  +500 円 (+22.5%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 ニチダイ <6467>  2,160円  -500 円 (-18.8%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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