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【市況】<マ-ケット日報> 2018年3月23日

 23日の市場は日経平均が大幅反落。終値は前日比974円安の2万617円で、昨年10月3日以来、約5カ月半ぶりの安値をつけて引けた。この日は米国のさらなる保護主義策が嫌気されて全面安の展開に。米国株の急落、1ドル=104円台に入った円高とマーケットは負の連鎖に陥った。東京市場にとっては全てがマイナス要因。日経平均はついに200日移動平均線を深々と割り込んでしまった。

 昨日の米国市場は米中貿易戦争の懸念が増したことからダウ平均が大幅続落。700ドルを超える下げで2月8日以来の2万4000ドル割れとなった。下げ幅は過去5番目の規模。トランプ大統領が中国製品に最大600億ドル規模の高関税を課すと正式に表明。中国も具体的な報復措置に言及していることから貿易摩擦不可避を市場は織り込み始めた模様。お互いに市場規模が巨大であるだけに世界的な影響も懸念される。相場はしばらく調整を余儀なくされよう。

 さて、一段と膨らんだ貿易摩擦に対する懸念から東京市場は日経平均が底抜けする(200日移動平均線割れ)など荒れた展開に。直近2カ月ほど守ってきた下値の最後の支持線であっただけに、本日の大陰線下放れは新たな悪材料を織り込むステージに入ったと考えられる。それは貿易摩擦と円高で、全てが米国発であることから逆トランプラリーになったともいえそうだ。来週は下値2万、上値2万1000円の広めのレンジで推移することになりそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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