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【市況】<マ-ケット日報> 2018年3月13日

 13日の市場は日経平均が4日続伸。終値は前日比144円高の2万1968円でこの日の高値引けとなった。前場は前日の米株下落や森友問題が重荷となって100円を超える下げを演じていたが、後場からは円安進行に伴う先物買いで持ち直し、意外にも2万2000円に接近するほどの回復へ。売り物が枯れて徐々に需給が改善しつつある様子も見受けられる。

 昨日の米国市場は貿易摩擦への警戒感が広がりダウ平均は3日ぶりに反落した。トランプ大統領がEUへの強硬姿勢を崩していないところに、EU側も報復措置実施をほのめかしたことで対立が表面化。貿易摩擦激化懸念が株価を圧迫しダウ平均の下げ幅は一時180ドルを超える場面も。もっとも、終盤はハイテク株の大型買収報道で全体は下げ幅を少し縮めている。ナスダック指数は逆にこの報道で7連騰を達成。2日続けて最高値を更新した。

 さて、東京市場は内外の悪材料に少しずつ慣れはじめたようで、貿易摩擦・森友学園問題がまだ収束の兆しを見せない状態ながら日経平均は4連騰と基調を強めている。本日は今月初めてといえるくらいの陽線らしい陽線を立て、25日移動平均線(2万1665円)を明確に上回って来るなど短期トレンドを久々に転換させている。足元で円高進行も一服しており為替と絡めて相場は回復しやすい(打たれ強い)流れに入ってきたようだ。3月の益出し売りが日柄的に一巡しつつあるようで、明日以降も2万2000円台回復に向けた動きが継続しそうな雰囲気である。(ストック・データバンク 編集部)

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