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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ステラケミ、くら、日製鋼

ステラケミ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ステラ ケミファ <4109>  3,160円  +504 円 (+19.0%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 ステラ ケミファ<4109>がストップ高。6日付の日本経済新聞は、同社は「半導体の加工などに使う主力の薬液を値上げする」と報じた。原料の無水フッ素の価格が、中国での環境規制の強化もあり高騰していることから、薬液価格の30~40%引き上げを目指す、という。この値上げが実施されれば、同社の業績に寄与することが見込めるため、この日の同社株には買いが集まっている。

■くらコーポレーション <2695>  7,330円  +820 円 (+12.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 くらコーポレーション<2695>が急伸し昨年来高値を更新。5日の取引終了後に発表した第1四半期(17年11月~18年1月)の営業利益は前年同期比19.9%増の17億4700万円と好調だった。米国や台湾への出店もあり、客足が伸びたほか、竹の形をした器にすしを入れた「竹姫寿司」なども好評だった。18年10月期の連結営業利益は前期比7.4%増の68億1000万円を見込んでいる。

■日本製鋼所 <5631>  3,405円  +310 円 (+10.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 日本製鋼所<5631>が5日ぶりに急反発。SMBC日興証券は5日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を4700円から5200円に引き上げた。第3四半期決算を経て、同証券では18年3月期の連結営業利益予想を従来の191億円から214億円(前期比73%増)、19年3月期は255億円から283億円(今期推定比32%増)に増額修正した。EVセパレータ向けフィルムシート装置の需要が想定以上に伸長。生産能力の増強も会社目標よりも早く実現する見通しにあることを評価している。また、自動車部品の樹脂化により射出成形機の売り上げも伸びている。自動車EV化と樹脂化の両方の恩恵を享受できることに伴う、構造的な成長に期待している。

■弁護士ドットコム <6027>  2,169円  +194 円 (+9.8%)  11:30現在
 弁護士ドットコム <6027> [東証M]が急反発。同社は5日、デジタルガレージ <4819> 、りそな銀行と個人向けローン業務の効率化を実現するスマートコントラクトシステムの実証実験を開始したと発表しており、これを好材料視する買いが向かった。スマートコントラクトシステムは金融商品などの契約とその執行を自動化するもの。3社はビットコインのブロックチェーン技術を活用した国内初となるシステムの開発を目指す。今回の対象業務には「自動借入」「自動返済」などの取引が含まれ、顧客と銀行間で予め設定された条件に基づいて、取引および付随する手続きが自動執行されるシステムを構築する。なお、デジタルガレージも大幅高に買われている。

■日本システムウエア <9739>  2,792円  +244 円 (+9.6%)  11:30現在
 NSW<9739>が3日ぶりに急反発。大和証券は5日、同社株の投資判断を「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」へ引き上げた。目標株価は2570円から3220円に見直した。同社は独立系システムインテグレーター(SI)。組込みソフトウェア開発やLSI設計の需要増加が、同証券予想を上回っていることを投資判断引き上げの理由に挙げた。同証券では18年3月期の連結営業利益は前期比28%増の30億5000万円(会社予想24億円)、19年3月期の同利益は今期推定比14%増の34億7000万円を見込んでいる。

■シノケングループ <8909>  3,090円  +262 円 (+9.3%)  11:30現在
 シノケングループ <8909> [JQ]が急反発し、上場来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券5日付で同社の投資判断「Buy(買い)」を継続し、目標株価を3500円→4100円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、相続増税対応によるアパート市場の需給悪化懸念から日銀統計の個人大家業向け融資は減少傾向にあるが、好立地が多い同社アパートには大きな変化がないとみている。また、高入居率を背景にアパート受注が増加基調であり、20年12月期までの新中計目標を達成可能と予想している。

■フィックスターズ <3687>  9,170円  +750 円 (+8.9%)  11:30現在
 フィックスターズ<3687>が3日ぶり反発。世界初の量子コンピューター商用化に成功したカナダのDウェーブ社と提携しており、量子コンピューター関連の中核銘柄の1社として注目される。業績も18年9月期営業利益は前期比5.4%増の8億8000万円予想と増益基調を堅持しており、成長期待が強い。前日は全般地合い悪のなか大きく調整を入れたが、押し目買いニーズは強く、3月末の株主を対象に1対5株の株式分割を実施することで、その権利取りの動きが強まる可能性がある。

■TOKYO BASE <3415>  1,473円  +118 円 (+8.7%)  11:30現在
 TOKYO BASE <3415> が急反発。日本経済新聞が6日付で「カジュアル衣料品を手掛けるTOKYO BASEの2019年2月期は、単独営業利益が前期推定比3割増の25億円弱となりそうだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「通期決算では9年連続で最高益となる。20代から40代の男女を中心に流行を取り入れたデザインが好評で、衣料品通販サイト『ゾゾタウン』や自社サイト経由の販売が伸びる」という。4月13日に予定する決算発表を控え、好調な決算内容を期待する買いが向かった。

■ジンズ <3046>  5,470円  +360 円 (+7.1%)  11:30現在
 ジンズ<3046>は反発している。同社は5日の取引終了後、2月度の月次売上状況(速報)を発表しており、既存店売上高は前年同月比2.2%増と2カ月連続で前年実績を上回った。東北・北陸地方を中心とした天候不良による影響があったことに加えて、1月25日から販売している「JINS 花粉CUT MOIST」をはじめとした花粉対策用商品の出足が鈍かったものの、1月18日から発売した「ラバーモダン(smart)」や「エアフレーム(smart)」をはじめとしたスポット展開商品が好調に推移し、売上高を押し上げた。なお、全店売上高は同4.3%増で4カ月連続して前年実績を上回った。

■薬王堂 <3385>  3,645円  +180 円 (+5.2%)  11:30現在
 5日に発表した「2月既存店売上高は5.2%増」が買い材料。
 2月既存店売上高は前年同月比5.2%増と今期は12ヵ月連続で前年実績を上回った。

■ピジョン <7956>  4,470円  +205 円 (+4.8%)  11:30現在
 5日、ピジョン <7956> が決算を発表。18年1月期の連結経常利益は前の期比22.3%増の201億円となり従来予想の186億円を上回って着地。続く19年1月期も前期比1.3%増の204億円に伸び、8期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期は中国事業と海外事業が収益を牽引。国内ベビー・ママ事業で採算が向上したことも寄与。今期は新製品の投入や事業の効率化などにより増収増益を確保する。業績好調に伴い、前期の年間配当を62円→66円(前の期は53円)に増額し、今期も前期比2円増の68円に増配する方針を示したことも支援材料となった。

■東京エレクトロン <8035>  20,800円  +645 円 (+3.2%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が5日ぶり反発。前日は2万円大台割れ寸前まで値を下げていたが、きょうは一転して2万800円台まで上値を伸ばし2万1000円台をうかがう動き。前日の米国株市場ではNYダウなど主要指数が大幅反発、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も上昇した。この流れが東京市場にも波及している。足もと外国為替市場で1ドル=106円台の推移とドル高・円安に押し戻されていることも追い風となった。

■ファナック <6954>  26,430円  +775 円 (+3.0%)  11:30現在
 ファナック<6954>が5日ぶり大幅反発。前日までの4営業日で2200円強の大幅な調整を入れたが、目先値ごろ感からの押し目買いや買い戻しが流入している。世界的に企業の設備投資需要は旺盛で、同社の17年10~12月期は営業利益段階で前期比86%増と急拡大している。ここ米国株主導の下げ相場に流されて、リスク回避の売りにさらされたが、前日に昨年10月以来の2万5000円台まで売り込まれたことで、安値を拾う動きが顕在化している。18年3月期業績について今期3度にわたる上方修正を行っており、マーケットの注目度は高い。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,292.5円  +36.5 円 (+2.9%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、日本海洋掘削<1606>、石油資源開発<1662>など資源開発関連株が揃って反発。前日の米株高でリスクオフの巻き戻し局面にあるほか、WTI原油先物価格も目先は戻りに転じており、前日は1ドル32セント高の1バレル=62ドル57セントと大幅続伸しており、これを好感する動きとなっている。米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が買われNYダウの上昇を後押ししたが、東京市場でもこれに追随する動きとなっている。

■長瀬産業 <8012>  1,808円  +40 円 (+2.3%)  11:30現在
 長瀬産業 <8012> が5日ぶりに反発。5日、18年3月期の年間配当を従来計画の35円→40円(前期は33円)に増額修正したことが買い材料視された。業績好調を踏まえ、株主への利益配分を増やす。今期は売上高が前期比6.7%増の7710億円、最終利益が同54.9%増の160億円といずれも過去最高を更新する見通し。権利確定日を27日に控え、配当取りを狙う買いなどが向かった。

■メドピア <6095>  1,470円  +300 円 (+25.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 医師専用コミュニティサイトを運営するメドピア <6095> [東証M]がストップ高カイ気配。5日、ドラッグストアをチェーン展開するスギホールディングス <7649> と資本業務提携すると発表しており、これを好感する買いが入っている。両社は健康・医療・介護領域におけるネットとリアルを融合した統合型プラットフォームを創出する。具体的にはスギ薬局の来店者に向けて、アプリと店舗を通じた医療・栄養相談などを提供するセルフケアプラットフォーム事業をはじめ、製薬企業向けマーケティング支援、医師開業支援プラットフォーム、在宅医療プラットフォームの各事業で連携する。資本面では、同社がスギHDを引受先とする27万5600株の第三者割当増資を実施する。調達する約3.4億円は人件費や広告宣伝費などに充てる。

●ストップ高銘柄
 ワイエスフード <3358>  451円  +80 円 (+21.6%) ストップ高   11:30現在
 ぷらっとホーム <6836>  4,015円  +700 円 (+21.1%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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