市場ニュース

戻る
 

【市況】22000円キープ出来ずも踏ん張りはみられた【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

21日の日経平均は反発。45.71円高の21970.81円(出来高概算13億8000万株)で取引を終えた。20日の米国市場ではNYダウが250ドルを超える下落となったが、半導体関連が堅調だったほか、為替市場で円高が一服するなか、小幅に反発して始まった。その後は下げに転じる局面もみられたが、指数インパクトの大きい値がさ株の一角が日経平均を押し上げており、後場寄り付き直後には一時22130.58円まで上げ幅を広げている。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公表を控えてのポジション調整もみられ、大引けにかけては上げ幅を縮めている。

東証1部の騰落銘柄は値上り数が1000を超えており、全体の過半数を占めている。セクターではガラス土石、電気機器、その他製品、機械、パルプ紙、空運、輸送用機器がしっかり。半面、保険、証券、銀行、医薬品、卸売、電力ガスがさえない。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、ユニファミマ<8028>、TDK<6762>が下支え。

日経平均は22000円をキープできなかったが、5日線やボリンジャーバンドの-1σが支持線として意識されており、踏ん張りはみられた。出来高が膨らまず、薄商いの中を先物主導のインデックス売買に振らされやすい需給状況の中では、底堅かったとみられる。金融セクターは総じて軟調だったが、FOMC議事録の公表が通過した後には、改めて見直される可能性がありそうだ。(村瀬智一)

《AK》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均