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【市況】<マ-ケット日報> 2018年2月15日

 15日の市場は日経平均が4日ぶりに大幅反発。終値は前日比310円高の2万1464円だった。前日の米株高が刺激となって主力株中心に買い戻しが広がった。一時上げ幅は400円を超えたが、1ドル=106円台まで進んだ円高が響き、2万1500円レベルからは伸び悩んでいる。円高に再び勢いが出ており実需回復にはまだ時間がかかりそうだ。

 昨日の米国市場はVIX指数(恐怖指数)の低下を好感してダウ平均は大幅に4日続伸。4日間合計で8日の急落分(1032ドル安)をちょうど埋めて来るまでに回復した。注目の1月の消費者物価指数は予想を少し超える上昇率となったが、事前にある程度織り込んでいたようでインフレ警戒はあまり起こらなかった。過度なインフ懸念が後退したことでIT・ハイテク株にも資金が戻り、ナスダック指数はダウ平均の2倍に当たる2%近い戻りを見せている。

 さて、東京市場はようやく米株高に反応を見せて日経平均が反発した。ただ、出来高減少下の戻りなので実需は少ない。自ずと上値も制約されおとといの戻り高値にも届かなかった。「円高」「米金利高」「米株乱調」という三悪に見舞われ2月相場は調整色を深めているが、特に円高の動きは構造的なものとなっており、今後の戻りを抑える主因となりかねない。チャート面では2万1000円前後でそれなりの下値抵抗を示していることで、ここをどんどん割り込むという状況ではなくなりつつある。(ストック・データバンク 編集部)

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