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【材料】ラウンドワンが大幅続落、18年3月期業績予想を上方修正も既存店売上高の悪化を警戒

ラウンドワン <日足> 「株探」多機能チャートより
 ラウンドワン<4680>が大幅続落している。前週末9日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想について、売上高を938億9100万円から958億100万円(前期比9.1%増)へ、営業利益を81億500万円から97億700万円(同45.3%増)へ、純利益を42億7600万円から55億9500万円(同2.0倍)へ上方修正したが、既存店売上高の悪化懸念から売られているようだ。

 上方修正は、人気バンド「ゴールデンボンバー」とのタイアップイベントの実施やオリジナルグッズの配布、最新ゲーム機種や最新アイテムの導入を積極的に行ったことに加えて、「大人1名に対して小学生以下1名無料キャンペーン」を中学生以下まで対象を拡大し、「小中学生無料キャンペーン」を実施したことで、第3四半期までの既存店業績が好調に推移していることが要因としている。

 なお、同時に発表した第3四半期累計の連結決算は売上高687億3200万円(前年同期比9.8%増)、営業利益52億5000万円(同2.0倍)、純利益30億3900万円(同5.2倍)だった。

 一方、同時に発表した1月の売上状況(速報)は、既存店売上高が前年同月比2.5%増と8カ月連続で前年実績を上回った。後半に記録的寒波の影響を受けたものの、前半が好調に推移したことが貢献したという。ただ、前年同月のハードルが高くなり、伸び率が鈍化しているうえ、2月は寒波の影響で各アイテムとも前年を下回って推移しているとあり、先行きに対する警戒感が売りにつながっているようだ。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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