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【市況】米国株見通し:いったん自律反発意識も

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

S&P500先物 2635.00(+16.00) (16:40現在)
ナスダック100先物 6446.00(+28.25) (16:40現在)

16:40時点のグローベックスの米株先物はS&P500先物、ナスダック100先物は小じっかりに推移している。また、NYダウは180ドル高程度で推移。欧州市場は全般上昇して推移している。原油相場は上昇して推移。この流れを受けて、12日の米株式市場は買い先行で始まろう。

9日の米株式市場は買い戻しが先行したが、その後、長期金利や株式相場の変動率の上昇が嫌気され急落。しかし、引けにかけて大幅安から切り返すなど非常に値動きの荒い展開となった。先週のNYダウは一気に75日線を割り込み、その後は同線を挟んでの荒い値動きとなったが、週末は同線が抵抗線として意識されている。下ヒゲを残す格好での陽線を形成しているが、目先的には200日線処が意識されてくる。また、週間形状では13週線を割り込み、26週線とのレンジ内での推移となっている。出来高を伴っての調整により、いったんは自律反発が意識されてくる可能性がある。ただし、急ピッチの下落によって需給状況は悪化しており、52週線辺りでのボトム形成を意識しておく必要がありそうだ。

また、トランプ大統領は連邦政府支出を約3000億ドル増額した2年間の予算合意に署名した。暫くは政府機関閉鎖による先行き不透明感が払拭されるものの、減税も加わることで財政赤字拡大は必至となり、オバマ政権での財政赤字削減政策からの大幅な転換となる。12日には1.5兆ドルに及ぶインフラ投資計画が発表予定だが、このような政策により、長期金利の上昇リスクが一段と意識されることになるだろう。

《KK》

 提供:フィスコ

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