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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:フィルC、東急建設、資生堂

フィルC <日足> 「株探」多機能チャートより
■ASB機械 <6284>  7,480円  +1,000 円 (+15.4%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率4位
 日精エー・エス・ビー機械 <6284> がストップ高。7日に発表した18年9月期第1四半期(10-12月)の連結最終利益が前年同期比2.1倍の14.1億円に拡大して着地したことが買い材料視された。高水準な受注残高を背景に、主力のプラスチック容器成形機、金型ともに販売が伸びたことが寄与。地域別では米州向けが前年同期比84.3%増の大幅増収を達成した。また、製造原価の低減が進んだことに加え、投資有価証券売却益7.4億円を計上したことも利益を押し上げた。上期計画の19億円に対する進捗率は74.4%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■東洋鋼鈑 <5453>  712円  +86 円 (+13.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 7日、東洋鋼鈑 <5453> に対して、親会社の東洋製罐グループホールディングス <5901> がTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すと発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を14.7%上回る1株718円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は未定だが、予定通りTOBが実施された場合、同社は上場廃止となる見通し。

■フィル・カンパニー <3267>  8,360円  +850 円 (+11.3%)  11:30現在
 フィル・カンパニー<3267>が大幅続伸。7日の取引終了後、5万株の立会外分売を実施すると発表。同社では東証1部への市場変更申請を行う準備を具体的に進めており、その形式要件の充足を図るとともに、分布状況の改善や流動性の向上を図るのが目的としていることが好感されている。分売予定期間は2月23日から3月2日で、分売値段は分売実施日前日の終値もしくは最終気配値を基準として決定する予定。また、買付申込数量の限度は顧客1人につき100株(売買単位100株)としている。

■JIA <7172>  3,850円  +365 円 (+10.5%)  11:30現在
 ジャパンインベストメントアドバイザー<7172>が急伸、実質上場来高値を更新している。7日の取引終了後に発表した18年12月期の連結業績予想で、売上高120億円(前期比40.0%増)、営業利益68億円(同44.5%増)、純利益41億円(同50.4%増)と8期連続の営業最高益更新を見込み、年間配当13円と実質増配予定であることを好感した買いが入っている。海外の航空機のような大型運搬設備を利用する賃借事業者や投資家からの引き合い旺盛でオペレーティング・リース事業の出資金販売額は800億円(同47.2%増)を見込んでいるほか、利回り追求型商品への移行でより広範な顧客ニーズに対応できるようになった環境エネルギー事業も成長する見通し。さらに、パーツアウト・コンバージョン事業なども堅調が見込まれ、業績を押し上げる見通しだ。なお、17年12月期決算は、売上高85億6800万円(前の期比44.9%増)、営業利益47億700万円(同90.9%増)、純利益27億2600万円(同96.1%増)だった。

■コロワイド <7616>  2,300円  +178 円 (+8.4%)  11:30現在
 コロワイド <7616> が2月7日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結税引き前利益は前年同期比2.7倍の42.7億円に急拡大し、通期計画の34.1億円に対する進捗率が125.1%とすでに上回り、さらに前年同期の71.5%も超えた。
  ⇒⇒コロワイドの詳しい業績推移表を見る

■東急建設 <1720>  1,181円  +90 円 (+8.3%)  11:30現在
 東急建設<1720>が一時11%高で昨年来高値1221円に急接近、活況高の様相を呈している。同社は東急電鉄グループの総合建設会社で、グループ向け工事が好調で業績急回復途上にある。7日取引終了後に18年3月期の連結業績予想の修正を発表、営業利益を191億円から204億円(同18.5%増)へ増額しており、これが大きく好感される格好となった。PERはわずか8倍台と割安感が強く、ROEが22.78%と高いことも評価材料となっている。

■プレサンス <3254>  1,622円  +118 円 (+7.9%)  11:30現在
 7日、プレサンスコーポレーション <3254> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の178億円→195億円に9.8%上方修正。増益率が15.6%増→27.0%増に拡大し、従来の7期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。ファミリーマンションの販売が好調で、売上が計画を上回ることが利益を押し上げる。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の25円→29.4円に増額修正したことも支援材料となった。

■日新 <9066>  2,720円  +179 円 (+7.0%)  11:30現在
 国際物流大手の日新 <9066> が急反発。7日に発表した18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比30.6%増の55.3億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力の物流事業で国内外ともに食品関連や化学品、自動車関連などの輸出入貨物の物量が増加したことが寄与。業務渡航など日本からの渡航者と訪日外国人客の開拓が進んだ旅行事業も大幅増益に貢献した。通期計画の65億円に対する進捗率は85.1%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■DACHD <6534>  2,300円  +138 円 (+6.4%)  11:30現在
 D.A.コンソーシアムホールディングス<6534>が大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は7日、同社株の目標株価を2400円から3000円に引き上げた。レーティングは「オーバーウエート」としている。同社の第3四半期(17年10~12月)の連結売上高551億4200万円、営業利益26億6700万円はともに同証券の予想を上回り、「ポジティブ」と指摘。同証券では、18年3月通期の業績予想を上方修正し、連結営業利益は82億円から88億円(会社予想72億円)に見直している。

■ワコム <6727>  561円  +26 円 (+4.9%)  11:30現在
 7日、ワコム <6727> が決算を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比5.5倍の42億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。タブレット用デジタルペンがレノボなどの新モデル向けの出荷が好調だったほか、教育市場向けも伸びたことが寄与。販管費の抑制や円安による採算改善も大幅増益に貢献した。通期計画の31億円をすでに35.6%も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■岩谷産業 <8088>  3,835円  +140 円 (+3.8%)  11:30現在
 岩谷産業<8088>は続伸。同社は7日取引終了後、18年3月期通期の連結利益予想の上方修正を発表した。売上高は6850億円から6650億円(前期比13.1%増)へ下方修正したものの、営業利益は251億円から265億円(同5.8%増)へ、最終利益は159億円から170億円(同2.7%増)へそれぞれ増額した。産業ガスや機械設備の販売が計画を大きく上回るなど、各セグメントともに業績は好調に推移している。2月のLPガス仕入価格ならびに足もとおよび今後の業績を踏まえて、通期業績予想を見直した結果、当初予想を上回る見込みとなった。あわせて発表した第3四半期累計の連結決算は、売上高4801億6200万円(前年同期比16.6%増)、営業利益160億4600万円(同37.5%増)、最終利益107億6000万円(同35.9%増)だった。

■太陽誘電 <6976>  1,796円  +54 円 (+3.1%)  11:30現在
 太陽誘電<6976>は続伸。同社は7日取引終了後、18年3月期通期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を2420億円から2430億円(前期比5.3%増)へ、営業利益を170億円から190億円(同53.4%増)へ、最終利益を120億円から140億円(同2.6倍)へそれぞれ増額した。同社では、スマートフォンなど通信機器の高機能・高性能化が進むことや、自動車・産業機器の電子化が進展していることにより、積層セラミックコンデンサーの需要が高い水準で推移する見込みとしている。あわせて発表した第3四半期累計の連結決算は、売上高1842億3300万円(前年同期比6.4%増)、営業利益157億6000万円(同64.4%増)、最終利益126億8000万円(同2.5倍)だった。

■ミネベアミツミ <6479>  2,360円  +70 円 (+3.1%)  11:30現在
 ミネベアミツミ<6479>は続伸。同社は7日取引終了後、18年3月期通期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を8100億円から8500億円(前期比33.0%増)へ、営業利益を730億円から800億円(同63.2%増)へ、最終利益を570億円から620億円(同50.7%増)へそれぞれ増額した。主力製品のボールベアリングは、自動車向けでの省エネや安全装置用のニーズ拡大や、ファンモーター向け需要増などにより、11月には外販として過去最高の月間販売数量を更新した。ミツミ事業では、カメラ用アクチュエーター、ゲーム機器などの機構部品、スイッチ、保護ICなどスマートフォン向け製品、アンテナ、通信 モジュール、コネクターなどの全ての製品が好調に推移している。あわせて発表した第3四半期累計の連結決算は、売上高6549億2700万円(前年同期比48.0%増)、営業利益643億8900万円(同85.5%増)、最終利益515億5500万円(同2.1倍)だった。

■そーせいグループ <4565>  10,170円  +250 円 (+2.5%)  11:30現在
 そーせいグループ<4565>が5日ぶりに反発している。この日の朝方、英アストラゼネカ社とのがん免疫療法分野の共同開発プログラムが順調に進行していると発表しており、これを好感した買いが入っている。同社によると、進行性固形がんを対象とした新規開発品「AZD4635」の第1相臨床試験で初めての拡大コホート(後期第1相試験)の最初の被験者に対する投与が行われたほか、18年第1四半期には、上皮成長因子受容体遺伝子変異陽性(EGFRm)非小細胞肺がんを対象とした新規併用療法の臨床試験を開始する予定としている。

■資生堂 <4911>  5,604円  +116 円 (+2.1%)  11:30現在
 7日、資生堂 <4911> が17年12月期の連結経常利益を従来予想の640億円→805億円に25.8%上方修正。増益率が72.2%増→2.2倍に拡大し、10期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。高価格帯ブランドの販売が好調だったうえ、インバウンド需要の獲得なども寄与し、売上高は初の1兆円を突破。中高価格帯の売上増加やマーケティングのROI(投資対効果)向上による採算改善も上振れに貢献した。

■すららネット <3998>  3,800円  +700 円 (+22.6%) ストップ高   11:30現在
 すららネット<3998>がストップ高まで買われている。同社は7日取引終了後に、前17年12月期通期の単独経常利益が1億800万円(前の期比32.2%増)になったと発表。学習塾やBtoCマーケットでのサービス契約数が堅調に推移したことや効率的な経費支出の取り組みなどが寄与し、従来計画の8600万円から上振れ着地した。あわせて、今18年12月期通期の経常利益は1億5500万円(前期比43.5%増)を見込むと発表。主要顧客である学習塾や学校などへのオンライン学習教材「すらら」導入を推進するとともに、次の事業の柱としてBtoCや海外マーケットを視野に入れた事業展開を進めるとしている。

■テモナ <3985>  6,590円  +1,000 円 (+17.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 7日、テモナ <3985> [東証M]が決算を発表。18年9月期第1四半期(10-12月)の経常利益(非連結)が前年同期比2.3倍の1.1億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。EC事業者向け定期販売支援サービス「たまごリピート」の売上拡大で、24.0%の増収を達成したことが寄与。売上原価が減少したことも大幅増益につながった。第1四半期業績だけで、通期計画2.9億円に対する進捗率は39.7%に達しており、業績上振れが期待できる状況にある。併せて、3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表しており、株式流動性の向上や投資家層の拡大を期待する買いも向かった。

■日本電子材料 <6855>  668円  +100 円 (+17.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 7日、日本電子材料 <6855> が決算を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比47倍の4.2億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。DRAMやNAND型フラッシュメモリー向け半導体検査用プローブカードの販売が回復し、23.2%の大幅増収を達成したことが寄与。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の2億円→5.6億円に2.8倍上方修正。増益率が55.0%増→4.3倍に拡大する見通しとなった。

●ストップ高銘柄
 川崎化成工業 <4117>  320円  +80 円 (+33.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 カワサキ <3045>  2,126円  +400 円 (+23.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、11銘柄

●ストップ安銘柄
 アピックヤマダ <6300>  429円  -100 円 (-18.9%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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