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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 綜研化学、三菱自、冶金工 (5日大引け後 発表分)

綜研化学 <日足> 「株探」多機能チャートより

 5日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 綜研化学 <4972> [JQ]  ★今期経常を26%上方修正、配当も30円増額
 ◆18年3月期の連結経常利益を従来予想の23億円→29億円に26.1%上方修正。増益率が20.6%増→52.1%増に拡大する見通しとなった。主力の粘着剤が液晶ディスプレー関連用途を中心に販売が想定より伸びることが寄与。
  併せて、普通配当10円、業績好調による特別配当10円、創立70周年記念配当10円を上積みする形で、期末一括配当を従来計画の40円→70円(前期は45円)に大幅増額修正した。予想PERが11.7倍→8.8倍に低下する一方、期末配当利回りは3.0%に上昇し、割安感が強まった。

 北野建 <1866>   ★4-12月期(3Q累計)経常は30%増益・通期計画を超過
 ◆18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比30.2%増の41億円に拡大して着地。手持ちの建設工事が順調に進み、21.3%の大幅増収を達成したことが寄与。ホテル事業が黒字転換したことも増益に貢献した。
  通期計画の40億円をすでに2.5%上回っており、業績上振れが期待される。

 GMOペパボ <3633> [JQ]  ★今期経常は92%増益、25円増配へ
 ◆17年12月期の経常利益(非連結)は前の期連結比27.4%増の1億7200万円に伸びて着地。続く18年12月期も前期比91.9%増の3億3000万円に拡大する見通しとなった。今期は手作り品の販売サイト「minne」を運営するハンドメイド事業の営業損益が、利用者拡大や運営コストの効率化で赤字幅が10.3億円→6.8億円に縮小する計画。
  併せて、前期の年間配当を19円→25円に増額し、今期も前期比25円増の50円に大幅増配する方針とした。

 冶金工 <5480>   ★今期最終を一転58%増益に上方修正、1.5円増配
 ◆18年3月期の連結最終利益を従来予想の12億円→37億円に3.1倍上方修正。従来の48.9%減益予想から一転して57.5%増益見通しとなった。ステンレス材の販売価格引き上げや子会社の業績好調が寄与する。川崎製造所の火災事故にかかる保険差益14.8億円を計上することも最終利益を押し上げる。
  業績上振れに伴い、従来未定としていた期末一括配当は4円(前期は2.5円)実施する方針とした。

 三菱自 <7211>   ★今期経常を39%上方修正、配当も3円増額
 ◆18年3月期の連結経常利益を従来予想の790億円→1100億円に39.2%上方修正。増益率が8.8倍→12倍に拡大する見通しとなった。中国や東南アジア、北米などで販売台数が上振れするうえ、コスト削減の進展も寄与する。円安による採算改善や持分法投資利益の増加なども利益を押し上げる。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の14円→17円(前期は10円)に増額修正した。

 ティラド <7236>   ★今期最高益予想を14%上乗せ、配当も20円増額
 ◆18年3月期の連結経常利益を従来予想の56億円→64億円に14.3%上方修正。増益率が58.0%増→80.6%増に拡大し、従来の4期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目。タイと中国子会社で主力の自動車用熱交換器などの販売が増加することが上振れの要因となる。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の33円→53円に大幅増額修正した。予想PERが12.6倍→10.4倍に低下し、割安感が強まった。

 新日建物 <8893> [JQ]  ★4-12月期(3Q累計)経常が3.2倍増益で着地
 ◆18年3月期第3四半期累計(4-12月)の経常利益(非連結)は前年同期比3.2倍の6.4億円に急拡大して着地。主力の流動化事業で東京都区内と神奈川県を中心に開発用地や収益物件の販売が増加したことが寄与。資産運用マンションや戸建ての引き渡し件数が伸びたことも収益を押し上げた。

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