市場ニュース

戻る
 

【通貨】今日の為替市場ポイント:株安でもドル買い継続の可能性

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

2日のドル・円相場は、東京市場では109円28銭から109円83銭まで上昇。欧米市場でドルは110円48銭まで一段高となり、110円19銭で取引を終えた。

本日5日のドル・円は主に110円台前半で推移か。2日の米国株は大幅安となったが、米利上げ継続を想定したドル買いがただちに縮小する可能性は低いとみられる。日経平均株価が続落しても、リスク回避的なドル売り・円買いが大きく広がる可能性は低いとみられる。

米労働省が2日発表した1月米雇用統計は良好な内容だったことから、市場は今年3回以上の利上げを織り込む状況となっている。市場参加者の大半は3月に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で0.25ポイントの追加利上げが決定されると想定している。さらに、その後に2回の利上げが年内に実施される可能性が高いと予想されている。

サンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁は2日、「世界的な経済成長やトランプ米政権の減税措置などによる米経済の過熱を防ぐために、FRBは利上げを継続する必要がある」との考えを示した。また、ダラス連銀のカプラン総裁は「今年3回を超える利上げが必要になる可能性がある」と指摘している。ただし、市場関係者の間からは「米金融当局は金利先高観が株式市場などに与える影響を無視することはできない」との声が聞かれており、株安に対する米金融当局の反応が注目されそうだ。

《CS》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均