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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ABホテル、大有機、住友鉱

住友鉱 <日足> 「株探」多機能チャートより
■ABホテル <6565>  5,740円  +580 円 (+11.2%)  本日終値
 25日に東証ジャスダック市場および名証2部市場に新規上場したABホテル<6565>は、名証では上場4日目の午前9時12分に公開価格の3.8倍に当たる5660円で初値をつけた。同社は、東祥<8920>の子会社で、「ABホテル」のブランドで愛知県を中心にホテルチェーンを展開。ジャスダック市場では上場初日の25日に公開価格の2.0倍に当たる3060円で初値をつけたが、26日、27日とストップ高まで買われていた。

■片倉工業 <3001>  1,556円  +117 円 (+8.1%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 片倉工業 <3001> が急反発。香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントが27日付で財務省に大量保有報告書(5%ルール報告書)を提出した。報告書によると、オアシスの同社株式保有比率は7.92%と新たに5%を超えたことが判明しており、これが刺激材料となっているようだ。保有目的は「ポートフォリオ投資および重要提案行為」とし、その重要提案行為については「株主価値を守るため、重要提案行為を行うことがある」とした。オアシスマネジメントはアクティビスト(物言う株主)として知られており、今後の展開に思惑が絡み買いが先行しているようだ。

■ナガイレーベン <7447>  2,839円  +164 円 (+6.1%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 衛生白衣最大手のナガイレーベン <7447> が急反発。27日に発表した18年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益が前年同期比6.3%増の8.2億円に伸びて着地したことが買い材料視されたようだ。主力のヘルスケアウェアやドクターウェアが順調に拡大したうえ、患者、手術ウェアの販売も大きく伸び、7.2%の増収を達成したことが寄与。円安の定着や人件費上昇などで利益率は前年を下回ったが増収効果で吸収した。なお、上期計画の20.2億円に対する進捗率は40.6%となり、5年平均の43.2%とほぼ同水準だった。

■大阪有機化学工業 <4187>  1,346円  +54 円 (+4.2%)  本日終値
 27日、大阪有機化学工業 <4187> が17年11月期の連結経常利益を従来予想の31.3億円→33.6億円に7.3%上方修正。増益率が20.8%増→29.6%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。前期業績の上方修正は10月に続き、4回目。半導体や液晶ディスプレー向け電子材料を中心に販売が好調だったことが寄与。業績上振れに伴い、前期の年間配当を従来計画の25円→29円(前の期は25円)に増額修正したことも支援材料となった。

■SGホールディングス <9143>  2,300円  +80 円 (+3.6%)  本日終値
 SGホールディングス<9143>が連日の高値更新。同社は今年最大のIPO銘柄として話題を集め、13日に東証1部に新規上場。公開価格(1620円)に対し、1900円で初値をつけた。その後2000円近辺での値動きが続いたが、この日は初めて2300円台へ乗せ上昇基調を強めている。足もとで直近IPO銘柄への物色人気が高まるなか、同社株にも再評価機運が高まっている。主力の宅配便の値上げもあり、業績は増益基調。「物流事業の事業環境が改善している」(アナリスト)ことから、同社株に見直し買いが流入している。

■ポラテクノ <4239>  1,100円  +34 円 (+3.2%)  本日終値
 偏光フィルムの製造販売を主力とするポラテクノ <4239> [JQ]が大幅続伸している。27日、X線分析装置用部材を製造する英・RaySpec社の全株式を取得し子会社化すると発表しており、これを好感する買いが先行しているようだ。RaySpec社はX線分析装置用半導体検出器と信号処理装置の製造販売を手掛ける。同社はRaySpecのX線分析装置用事業をグループ内に取り込むことにより、X線分析装置用部材事業での競争力強化を図る。

■住友金属鉱山 <5713>  5,173円  +134 円 (+2.7%)  本日終値
 住友金属鉱山<5713>やDOWAホールディングス<5714>など非鉄株が高い。住友鉱は年初来高値を更新し、07年以来10年ぶりの水準に上昇した。ロンドン金属取引所(LME)の銅相場は27日に前日比115ドル高の1トン=7240ドルに上昇。一時、7259ドルと14年1月と約4年ぶりの水準に値を上げた。市場では中国最大手の産銅会社が生産停止の指示を受けたことなどが注目されている。LMEの銅価格は9日連日高となっている。

■ディー・エヌ・エー <2432>  2,329円  +16 円 (+0.7%)  本日終値
 ディー・エヌ・エー <2432> は27日、業績予想の修正を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)営業利益を従来計画の168億円→275億円に63.7%上方修正したことが買い材料視された。清算手続きが完了した欧米ゲーム子会社DeNA Globalとngmocoに係る為替差額104億円を計上することが上振れの主因。スポーツ事業の好調も業績拡大を後押しした。

■クスリアオキ <3549>  6,000円  +40 円 (+0.7%)  本日終値
 クスリのアオキホールディングス<3549>が3日続伸。同社は27日取引終了後に、12月度(11月21日~12月20日)の月次営業速報を公表。既存店売上高は前年同月比8.5%増となり、前月度の伸び率(3.4%増)から拡大したことが好感されたようだ。既存店ベースで客数が同5.9%増(前月度は1.6%増)に伸びたほか、客単価が同2.5%増(同1.8%増)と堅調に推移したことが寄与した。なお、全店ベースの売上高は同20.4%増(同15.4%増)となっている。

■岡谷鋼機 <7485>  11,750円  +1,310 円 (+12.6%) 一時ストップ高   本日終値
 27日に決算を発表。「3-11月期(3Q累計)経常が29%増益で着地・9-11月期も26%増益」が好感された。
 岡谷鋼機 <7485> [名証] が12月27日大引け後(17:00)に決算を発表。18年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比29.2%増の168億円に伸び、通期計画の195億円に対する進捗率は86.2%に達し、5年平均の75.4%も上回った。
  ⇒⇒岡谷鋼機の詳しい業績推移表を見る

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