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【市況】<マ-ケット日報> 2017年12月11日

 週明けの市場は日経平均が3日続伸。終値は前週末比127円高の2万2938円で、11月7日以来、約1カ月ぶりに終値ベースの年初来高値を更新した。株価水準は1992年1月9日以来の高さ。前週末の米国の雇用統計を受けた買いと日銀のETF買いで2万3000円の大台を再びうかがう展開。年末高に向けて着々とした足取りを描いている。

 前週末の米国市場は11月の雇用統計を好感してダウ平均が続伸。4日ぶりに史上最高値を更新した。11月の雇用統計の雇用者増は事前予想を上回る好調な伸びで、米景気の拡大期待から市場もリスクオンに傾いている。8日が期限となっていた連邦予算について米議会が22日までのつなぎ予算を可決。政府機関の閉鎖が回避されたこともプラス材料となっている。ほぼ全面高となった米国市場はS&P500種も6日ぶりに最高値を更新している。

 さて、東京市場は史上最高値を更新した米国市場の流れを受て買い先行のスタートに。その後は短期急伸に対する警戒感から一時マイナス圏に落ちる場面があったが、後場からは日銀のETF買いによって持ち直し、そのまま高値引けとなる強さを見せている。雇用統計が示すように米景気は今のところ隙が見当たらない状態。トランプ減税が実現すればさらに回復は息の長いものとなりそうだ。市場の押し目買い好循環はまだ続くだろう。(ストック・データバンク 編集部)

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