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【通貨】今日の為替市場ポイント:地政学的リスク増大を警戒してドル上げ渋りも

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

27日のドル・円相場は、東京市場では111円69銭から111円31銭まで反落。欧米市場では111円37銭から110円84銭まで売られたが、111円11銭で取引を終えた。

本日28日のドル・円は、主に111円台前半で推移か。北朝鮮は弾道ミサイルの発射準備を進めている可能性があることや、米長期金利の伸び悩みを意識してドルは111円台前半で上げ渋る可能性がある。

報道によると、米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長候補であるパウエル理事は28日に開かれる上院での承認公聴会で、新たな経済危機には断固として対応する方針を語るもようだ。公聴会での発言の準備原稿の内容が公表されており、それによると「FRBの政策を景気動向に応じて調整するには柔軟性を保たなければならない」、「米国の金融安定性と経済的繁栄への新たな予想外の脅威に対し、FRBは適切な力をもって断固として対応する準備を進めておく必要がある」と指摘している。

市場関係者の間からは、「パウエル氏は議長として現行の金融政策の枠組みを維持するだろう」との声が聞かれている。公聴会での同氏の発言内容に市場が反応する場面もありそうだが、現時点でインフレ加速の兆しは表れていないことから、一部の市場関係者は「インフレ見通しについてやや弱気な見解が示されるのではないか?」と想定しており、その場合はリスク回避的なドル売り・円買いがやや強まる可能性があるとみられている。

《CS》

 提供:フィスコ

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