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【市況】<マ-ケット日報> 2017年10月24日

 24日の市場は日経平均が16日続伸。終値は前日比108円高の2万1805円で、同じく16日連続の年初来高値更新となった。株価水準は1996年7月11日以来21年3カ月ぶりの高さ。日経平均は最長だった連騰記録を2日も伸ばし、10月相場は未だに値下がりなしという破竹の勢いを見せている。前日の米国株が下落して連騰記録が途切れるかと思われたが、朝方の押し目にすかさず買いが入るなど旺盛な買い意欲は全く衰えていない。

 昨日の米国市場は主要銘柄であるGE株の下げが響いてダウ平均は7日ぶりに反落した。前週末まで5日連続で史上最高値を更新していた反動もあったようだ。アナリストらによる投資判断引き下げが相次いだGEは決算がふるわなかったこともあって大幅下落。ダウ平均の足を引っ張った。期待感の高まっていた法人減税も財源が401k(確定拠出年金)の実質増税が候補として挙げられ、投資家の失望を誘った面もある。

 さて、連騰記録更新中の東京市場は米株安に円安一服を受けてさすがに記録が止まると思われたが、始まってみれば下げたのは開始30分程度で、その後は一貫して買われ続ける完全な需給相場を展開中。押し目を待っても下げない相場に買い方は焦りを感じている面もあるようだ。ここまで火のついた相場はある程度の水準まで買い切らないと止まらないもの。まずは週内に2万2000円というフシ目は優に捉えられると感じているようだ。一方、好決算を発表した安川電 <6506> が売られるなど短期的に上げ過ぎている銘柄はやや注意。全体の基調は依然強いが、決算発表シーズンに入り個別では乱高下するものも増えてこよう。(ストック・データバンク 編集部)

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