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【市況】<マ-ケット日報> 2017年8月24日

 24日の市場は日経平均が反落。終値は前日比80円安の1万9353円だった。ここは5月1日以来3カ月半ぶりの安値水準。トランプ大統領の発言で売られた米国株に追随する動きとなった。序盤で1ドル=108円台に入っていた円高も相場の重荷に。日銀によるETF買いが珍しく入らなかったようで、日経平均は終盤にかけて下げ幅を広げている。

 昨日の米国市場はトランプ大統領の政府機関閉鎖発言を受けてダウ平均が3日ぶりに反落した。大統領がメキシコとの国境の壁建設のために政府機関が閉鎖されても構わないという姿勢を示したことで、減税などの政策が再び滞る懸念が強まった。前日の相場が法人減税策の前進を好感して上げていただけにハシゴを外された格好だ。実際は大統領独自のパフォーマンスといえるだろうが、読めない大統領の不規則発言に市場もやや困惑気味の様子。

 さて、東京市場は米政権運営の不透明感や円高の動きを気にしてこの日は反落へ。出来高も相変わらずの少なさで実需不足のピリッとしない展開が続いている。外部に不透明要因が多く業績面で割安と分かっていてもなかなか買えない状況にある。日経平均のチャートは依然として陰線が多く基調は弱含みのまま。下値には200日移動平均線(1万9285円)があって反転ポイントとなりやすいが、外部環境が今のままだと支持線としてどこまで効くか分からない。買いを入れにくい相場はまだ続きそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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