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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:吉野家HD、サムティ、東エレク

吉野家HD <日足> 「株探」多機能チャートより
■吉野家ホールディングス <9861>  1,954円  +115 円 (+6.3%)  11:30現在
 7日、吉野家ホールディングス <9861> が決算を発表。18年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比2.6倍の8.3億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。うどん店「はなまる」や回転寿司「海鮮三崎港」の積極出店が寄与し、4.2%の増収を確保した。牛肉の仕入れ価格の下落などで牛丼店「吉野家」の採算が改善したことも増益に大きく貢献した。

■サムティ <3244>  1,275円  +67 円 (+5.6%)  11:30現在
 サムティ<3244>が前場終盤に入り上げ幅を拡大。午前11時ごろ、17年11月期の連結業績予想について、売上高を612億円から620億円(前期比18.3%増)へ、営業利益を93億円から103億円(同20.0%増)へ、純利益を48億円から53億円(同14.5%増)へ上方修正したことが好感されている。主に不動産事業における物件売却価格の上振れなどが要因としている。また、業績予想の修正に伴い、従来36円を予定していた期末一括配当を6円増額して42円にするとあわせて発表しており、これも好材料視されているようだ。なお、同時に発表した第2四半期累計(16年12月~17年5月)決算は、売上高376億9200万円(前年同期比76.9%増)、営業利益69億2800万円(同2倍)、最終利益43億700万円(同2.5倍)だった。

■マルゼン <5982>  1,571円  +75 円 (+5.0%)  11:30現在
 7日に決算を発表。「3-5月期(1Q)経常は21%増益で着地」が好感された。マルゼン <5982> [東証2] が7月7日大引け後(15:00)に決算を発表。18年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比21.3%増の16.5億円に伸び、3-8月期(上期)計画の23.4億円に対する進捗率は70.5%に達し、5年平均の56.6%も上回った。
  ⇒⇒マルゼンの詳しい業績推移表を見る

■チヨダ <8185>  3,005円  +131 円 (+4.6%)  11:30現在
 チヨダ<8185>は急反発。同社が7日発表した18年2月期第1四半期(17年3月~5月)の連結営業利益は前年同期比2.9%増の35億300万円だった。今上期は同10.9%増の49億円が計画されており、第1四半期の増益率は予定に比べ一見弱めにもみえるが、粗利益率は改善傾向にあり内容は底堅く、今期計画は射程圏との見方が市場には出ている。

■東京エレクトロン <8035>  15,585円  +355 円 (+2.3%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が軒並み高。前週末の米国株市場ではアプライドマテリアルズが大幅高となったほか、エヌビディアやザイリンクス、インテルなどの半導体関連株も揃って買われ、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数も反発に転じている。この流れが東京市場にも波及した。東エレク、ディスコはいずれもマドを開けて買われ、25日移動平均線とのマイナスカイ離を解消する動き。

■日本郵船 <9101>  222円  +5 円 (+2.3%)  11:30現在
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手をはじめ海運株が大きく買われている。業種別騰落率では33業種中断トツ、市場の注目を集めている。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が前週末時点で7日続落と下落基調が続いているが、足もとのばら積み船市況の軟調は織り込み済み。海運セクターはPBR1倍を大きく下回る低PBR株の宝庫で、バリュー株見直しの動きに乗っている。また、郵船、商船三井、川崎汽の3社がコンテナ船事業を統合した新会社「オーシャンネットワークエクスプレスHD」を設立したことを7日に発表しており、これも株価を強く刺激している。

■ソニー <6758>  4,327円  +82 円 (+1.9%)  11:30現在
 ソニー<6758>が3日ぶり反発。ゲーム事業と半導体事業の好調で18年3月期業績は本業のもうけを示す営業利益が前期比73%増の5000億円と高変化を見込んでいるが、市場では一段の上振れを予想する声も強い。スマートフォン向け画像センサーが成長しているが、車載カメラなど自動車向けでも市場開拓余地が大きく、中期成長シナリオを後押しする。目先は前週末の米国株高を受け東京市場でも主力株の一角に買い戻しの動きがみられるなか、海外投資家のリスク許容度の拡大で、改めて同社株に物色の矛先が向いている。対ユーロでの円安進行も追い風材料となった。

■セイコーエプソン <6724>  2,584円  +36 円 (+1.4%)  11:30現在
 セイコーエプソン<6724>が高い。東芝<6502>が8月1日に東証2部へ降格されることが前月23日に東証から発表されており、東芝に代わりエプソンが日経平均株価に採用されるとの思惑から買いが流入している様子だ。ちなみに、昨年8月のシャープ<6753>の2部降格の際は、代替としてヤマハ発動機<7272>が日経平均株価に採用されることが7月12日に発表されている。

■スター精密 <7718>  1,934円  +22 円 (+1.2%)  11:30現在
 スター精密<7718>に注目したい。精密部品メーカーで小型携帯用プリンターのほか、工作機械などで高実績を誇っている。18年2月期第1四半期(3~5月)は円安も追い風となり、連結営業利益は前年同期比37%増と好調。工作機械は、自動車業界向けを中心に伸びており、高水準の受注を抱えているようだ。今通期の連結営業利益は会社予想46億円に対し55億円(前期比53%増)前後への増額観測も出ている。株価は上昇基調を強めており、新高値圏に買われている。今期配当は前期比2円増の50円が予定されており、配当利回りは2.6%台と魅力的な水準にある。

■トヨタ自動車 <7203>  6,195円  +38 円 (+0.6%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>、SUBARU<7270>、ホンダ<7267>など自動車株が買いを集めている。6月の米雇用統計は雇用増加の勢いが市場コンセンサスを上回り、好調な米国経済を背景にFRBの金融引き締めに向けた動きも予定通り遂行できるとの見方から、足もと外国為替市場では1ドル=114円台に入るなどドル高・円安が進んでいる。これを受けて、輸出採算向上を見込んだ買いが優勢となった。前週末の米国株が上昇したことで国内外機関投資家のリスク許容度が改善していることも相対的に出遅れていた自動車セクターを物色する動きを後押ししている。

■ワキタ <8125>  1,196円  -99 円 (-7.6%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 ワキタ<8125>は大幅3日続落となっている。前週末7日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算を発表。売上高は157億9800万円(前年同期比6.2%増)、営業利益は15億7100万円(同3.1%減)、純利益は10億7000万円(同73.8%増)と営業減益だったことが嫌気されている。建機事業で、受注競争の激化や貸与資産の売却の減少があり販売が冴えなかったことに加えて、賃貸部門でも市況の悪化に伴う稼働率の低下や単価の下落、過去の設備投資にかかる原価の高止まりの影響を受けたという。また、遊戯設備の受注が減少したことに伴い、商機事業の収益が悪化したことも響いたとしている。なお、18年2月期通期業績予想は、売上高645億円(前期比4.2%増)、営業利益68億円(同3.4%増)、純利益47億円(同26.4%増)の従来予想を据え置いている。

■ウッドフレンズ <8886>  2,600円  +500 円 (+23.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 7日、ウッドフレンズ <8886> [JQ]が17年5月期の連結経常利益を従来予想の5.6億円→8億円に44.5%上方修正。増益率が27.9%増→84.7%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。収益不動産の計画未達で売上は計画を下回ったものの、戸建住宅の工期短縮による販売効率の向上に加え、建設資材工場におけるコスト削減が奏功し、採算が大きく改善したことが利益を押し上げた。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の45円→90円(前の期は40円)に大幅増額修正したことも支援材料となった。

■エスクロAJ <6093>  2,867円  +500 円 (+21.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 7日、エスクロー・エージェント・ジャパン <6093> が決算を発表。18年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比2.1倍の3.8億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。低水準な住宅ローン金利を背景に融資の申し込みが拡大するなか、司法書士向けのシステム利用件数が伸びたことが寄与。相続案件が増加した不動産オークション事業の収益拡大も大幅増益に貢献した。上期計画の4.6億円に対する進捗率は82.8%に達しており、業績上振れが期待する買いが向かった。

■ ミタチ産業 <3321>  754円  +100 円 (+15.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 7日、ミタチ産業 <3321> が決算を発表。17年5月期の連結経常利益は前の期比9.1%増の7.5億円と従来予想の6.3億円を上回り、減益予想から一転増益で着地。続く18年5月期も前期比32.3%増の10億円に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期は車載機器関連の半導体・電子部品や工作機械向け組込製品の受注が増加するほか、パチンコ関連の需要回復を見込み、6.6%の増収を目指す。前日終値ベースの予想PERが11.2倍→7.2倍に低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。

●ストップ高銘柄
 ビリングシステム <3623>  8,630円  +1,500 円 (+21.0%) ストップ高   11:30現在
 アジア航測 <9233>  893円  +150 円 (+20.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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