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【市況】<マ-ケット日報> 2017年6月23日

 23日の市場は日経平均が3日ぶりに小反発。終値は前日比22円高の2万132円だった。米国株、為替とも外部環境に変化がなく材料不在の1日に。週末で売買を見送る向きもいて、東証1部の出来高は15億株と今月2番目の低水準。株価2万円台でこの出来ではなかなか勢いも出てこないだろう。来週も2万円台前半でもみ合う展開が続きそうである。

 昨日の米国市場は原油安長期化懸念からダウ平均が小幅に3日続落した。前日に10カ月ぶり安値をつけた原油先物(WTI)は反発したものの戻りが鈍く、市場ではヘッジファンドなどの運用成績を懸念する声が出始めている。米長期金利の上昇が一服していることもやや重荷に。一方、IT・ハイテク株への押し目買いは続きナスダック指数は小幅ながらも続伸している。

 さて、東京市場は本日も材料不在の1日となってしまい、日経平均は高値・安値の差がわずか63円という完全な膠着商状と化してしまった。出来高も少なくほぼ開店休業の状態。株価が2万円台を維持しているという安心感はあるが、ここからの具体的な株高シナリオが描けているわけでもなく、買いたくてもどうしていいか分からない向きは案外多いのではないだろうか。来週も下値は強いが上値も重い、狭いレンジのもみ合い相場を続けそう。ただ、待機資金が多いので何かあれば上方へ弾みがつきやすい状況に変わりはない。(ストック・データバンク 編集部)

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