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【通貨】今日の為替市場ポイント:米長期金利低下でリスク選好のドル買い抑制も

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

10日のドル・円相場は、東京市場では111円02銭から111円58銭まで上昇。欧米市場でドルは111円41銭まで買われた後に110円81銭まで反落し、110円94銭で取引を終えた。

本日11日のドル・円は111円前後で推移か。地政学的リスク増大の懸念は残されていること、米長期金利の伸び悩みを意識して、リスク選好的なドル買いはやや抑制される可能性がある。

地政学的リスク増大に対する警戒感は払拭されていないことから、10日の欧米市場でドルは伸び悩んだ。ドル・円の取引では111円近辺でストップロスのドル売りが執行されたようだ。

報道によると、トランプ米大統領は11日に米大手企業経営者など20人と会談するもようだ。市場関係者の間では、トランプ大統領が企業経営者と会談するのは、税制改革やインフラ投資の早期実現を意識した行動であるとの見方が多い。税制改革に遅れが生じた場合、米連邦準備理事会(FRB)のバランスシート縮小作業の進捗にも影響が及ぶ可能性があり、利上げ継続が難しくなるとの声が聞かれている。

なお、スパイサー報道官によると、大手企業経営者は、ロス商務長官、マルバニー行政管理予算局(OMB)局長などとも会合する予定となっている。税制改革、インフラ投資の詳細についての説明が行われるもようだが、税制改革や大規模なインフラ投資計画を経営者側が評価すれば、トランプ政権の不確実性への懸念は後退し、米国株やドルに対する支援材料になりそうだ。

《SK》

 提供:フィスコ

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