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【市況】29日の株式相場見通し=配当落ち分の即日埋め焦点、米株高と円安を好感し買い先行

 29日の東京株式市場は、実質新年度相場入りの売買となり、配当権利落ち分の即日埋めができるかに焦点が集まりそうだ。前日の米株式市場で、NYダウ平均株価が9日ぶりに反発に転じたのに加え、外国為替市場でやや円安・ドル高が進行していることが好感されて、買い先行となりそうだ。29日早朝の東京外国為替市場では、1ドル=111円10銭台と、前日に比べてやや円安・ドル高が進行している。

 きょうは、実質新年度相場入りとなり、市場推計では日経平均株価の配当落ち分は約130円と試算されている。市場関係者からは「この分を即日埋めて、前日比プラス圏で引ければ、その後の相場展開に明るさが増しそうで、調整脱出のきっかけとなりそうだ」との見方が出ていた。

 28日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前日比150.52ドル高の2万701.50ドルと9日ぶりに反発した。前日までの8日続落に対する反動に加え、一部の良好な経済指標の発表を手掛かりに、買いが優勢となった。米調査会社のコンファレンス・ボードが28日発表した3月の消費者信頼感指数は125.6と、市場予想の113.8を上回った。 ナスダック総合株価指数は、前日比34.766ポイント高の5875.140と3日続伸した。

 日程面では、インターネットを利用したオークションの主催および運営などの情報流通支援サービス事業を手掛けるオークネット<3964>が東証1部に新規上場する。このほかに、2月の商業販売統計、2月の乗用車8社の生産・輸出実績に注目。海外では、英国が欧州連合(EU)に離脱を通知、サムスン電子の新型スマートフォン発表が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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