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【市況】<マ-ケット日報> 2017年3月16日

 16日の市場は日経平均が3日ぶりに反発。終値は前日比12円高の1万9590円だった。米国の利上げ見通しが穏当なもの(年3回を維持)となったことから円高・ドル安が進行し、前場の日経平均はマイナス圏での推移となったが、後場からは配当取りの買いや日銀のETF買い観測などで持ち直し、結果的に底堅さを印象づけて引けている。

 昨日の米国市場は想定通りの利上げを受けてダウ平均は安心感から3日ぶりに反発した。利上げ(0.25%)決定後の声明で年3回のペースを変えなかったことから、今後も緩やかな引き締めが続くとの見方が投資家心理を強気にさせた模様。この日は原油先物(WTI)が8日ぶりに反発したことも支えとなったようだ。

 一方、東京市場は米利上げペースが早まらなかったことから円相場が1ドル=113円台へ上昇し、日経平均は100円を超える下げで始まった。ただ、売り物は意外なほど少なく、その後は着々と下げ幅を縮小。オランダ議会選挙で極右勢力が伸びなかったことが安心感を呼び、日銀買いの思惑もあって後場はプラス圏へと浮上している。この日の日銀金融政策決定会合は現状維持という結果。日銀がヘタに動かなかったことで投資家を動きやすくさせた面もある。明日は3連休入り前の週末で全体的に動きが出にくいだろうが、1万9500円台をキープする底堅さは継続しよう。(ストック・データバンク 編集部)

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