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【市況】<マ-ケット日報> 2017年3月13日

 週明けの市場は日経平均が小幅ながらも3日続伸。終値は前週末比29円高の1万9633円で連日の昨年来高値更新となった。円安・ドル高が一服したことから序盤は売りが先行したが、その後は3月期末を意識した配当取りなどの押し目買いが入り持ち直す動きに。3月2日につけた取引時間中の高値(1万9668円)は抜けなかったが、事前の小幅安予想を覆しての上昇は基調の強さを感じさせるものとなっている。

 前週末の米国市場は2月の雇用統計を好感してダウ平均が続伸した。雇用統計の雇用者は事前予想(19万人増)を上回る23万人増。失業率の低下もあって3月の利上げがほぼ間違いないといえるほど実体経済は良好だ。一方、原油の在庫増を受けて原油先物(WTI)がこの日も軟調。銅など他の商品市況も弱含みで推移しており、ダウ平均は中頃に一時値下がりする場面があった。歴史的な高値圏とあって好材料への反応度はやや低下しているようである。

 さて、東京市場は円安一服で再び買い材料の乏しい状況となったが、回復傾向にある景気や企業業績をベースとした買いがじわりと入り、主要指数は小幅ながらも上昇を継続している。今週は米FOMCや日銀金融政策会合、そしてオランダの議会選挙と週半ばに材料が集中している。ここを通過しないと動きは取りにくいだろう。煮え切らない円相場もそこで変化が出て来ることを期待したい。(ストック・データバンク 編集部)

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