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【通貨】今日の為替市場ポイント:米雇用情勢の改善継続でリスク回避のドル売り抑制も

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

10日のドル・円相場は、東京市場では114円89銭から115円46銭で推移。欧米市場でドルは115円51銭まで買われた後に114円66銭まで反落し、114円81銭で取引を終えた。

本日13日のドル・円は主に114円台後半で推移か。米利上げペース加速の思惑は後退したが、雇用情勢の改善は続いているとみられる。現時点でリスク回避的なドル売りが大きく広がる状況ではないとみられる。

今週14-15日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で0.25ポイントの追加利上げが決定されることは確実視されているが、10日発表の2月米雇用統計で平均時給の伸びは市場予想と一致したことから、2017年における利上げペース加速の思惑は後退した。

イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長は3日の講演で、「次回会合で雇用と物価の動向が想定通りに推移していれば、政策金利の調整が適切になるだろう」との見解を表明したが、金融政策の変更は経済指標次第であるとのFRBの基本方針は変わっていない。3月利上げは妥当であるとしても、物価動向に変化がない場合、5月ないし6月に追加利上げを行うことは難しいとみられる。

《SK》

 提供:フィスコ

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