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【市況】<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2017年3月10日

 今週の日経平均終値は19604円61銭、前週末比135円44銭高でした。

 日経平均は小幅ながらも週間で3連騰。先週につけた上ヒゲの部分を今週はローソク足の実体(始値~終値の部分)で埋めてきており、じわりと水準を切り上げる動きに移行しています。きっかけは先週に続く円安・ドル高の動き。今週は1ドル=115円台まで円安トレンドを伸ばしており、2カ月近く続いている115円強のカベを抜きそうな流れとなっています。ドル・円相場はチャート上では2月に2度の111円台安値をつけておりダブルボトム形成の可能性を示していました。今週になってネックラインに相当するダブルボトム中間の高値(114円95銭)を超えたことで、ダブルボトム形成に大きく前進したといえるでしょう。細かい話しですが1月19日の高値(円ベースでは安値)115円62銭を超えればよりトレンドは明確となります。日本株にとって円安は最大の買い材料です。注目される今晩の米雇用統計、そして来週の米FOMCで利上げの実施と今後のガイダンスがどう示されるかがポイントです。円安に弾みがつくのはまさにこのタイミングしかありません。日経平均のじわりとした上昇基調に円安が勢いをつけるのか、来週は目が離せない週となりそうです。(ストック・データバンク 編集部)

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