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【市況】<マ-ケット日報> 2017年3月8日

 8日の市場は日経平均が4日続落。終値は前日比90円安の1万9254円で、先月28日以来、約1週間ぶりの安値をつけて引けた。前日の米国株が下落した流れを受けて様子見気分が強まり終日マイナス圏で推移。一方、出来高も相変わらずの少なさで下値を積極的に売る動きも見られない。週末の米雇用統計や来週の米FOMCを前にポジションを傾けにくい状況が続いている。

 昨日の米国市場は手掛かり材料に乏しくダウ平均は小幅に続落した。相場は史上最高値圏にあって、材料がないと小口の利食い売りに押されやすい。この日はトランプ大統領が薬価引き下げに改めて意欲を示したため医薬品株が総じて軟調。これも指数を押し下げた面がある。

 さて、東京市場も米国同様、手掛かり難から見送り商状の1日に。米国で来週にも利上げが予想されていながら円安の動きが出てこないため、今のところ積極的に日本株を買う理由が見当たらない状態だ。業績面などから下押せばそこそこの買いが入ってくるものの、買い手も総じて消極的なため上値を買ってくる感じはない。日経平均の下値が25日移動平均線(1万9241円)に接したことで、テクニカル的な面から下値不安が薄れているのは救いだろう。4日続落を受けた明日は多少なりともの反発を期待したい。個別では今期8期ぶり赤字のパスコ <9232> が下落。一方、新型ゲームの出足が好調な任天堂 <7974> が4連騰となっている。(ストック・データバンク 編集部)

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