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【市況】<マ-ケット日報> 2017年3月3日

 3日の市場は日経平均が4日ぶりに反落。終値は前日比95円安の1万9469円だった。前日の米国株の下げと円安一服を受けて終日見送り商状に。高値圏で週末を迎えたということもあって後半相場は利食い売りに押されてしまった。東証1部の出来高は17億株と今週最低を記録。外国人の動きも再び止まっているようである。

 昨日の米国市場は前日に今年最大の上げ幅を演じた反動などからダウ平均は反落した。2万1000ドルの大台を捉えてひとまず目先的な達成感が出た面もあるようだ。一方、雇用関連の指標はこの日も改善を示しており米景気のファンダメンタルズは万全。今月の利上げ観測が一段と強まり金利高・ドル高は続いている。

 さて、東京市場は昨日の上放れ的な動きを受けて日経平均が1万9500円台固めに入るかと思われたが、主力株に五月雨的な売りが出て、あっさりとその大台を割り込んで引けてしまった。特別な売り材料は見当たらなかったが、円安の勢いが目先止まったことで買い方は一転様子見姿勢に。後場は週末ということで売りが出やすく、日銀の買いもなかったことで下げ幅を広げる結果となってしまった。日経平均は昨日に空けた窓の下限(1万9414円)を埋めたことで引け間際には下げ渋ったが、きのう、今日と日足陰線を引いている状態はあまり健全とはいえないだろう。(ストック・データバンク 編集部)

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