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【市況】<マ-ケット日報> 2017年3月1日

 3月最初の取引となる本日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前日比274円高の1万9393円で、2月15日以来半月ぶりとなる水準まで回復した。1ドル=113円台半ばまで進んだ円安と、米大統領の演説を無難にこなしたことで買いやすくなったようだ。日経平均は再び25日移動平均線(1万9217円)を超えており、押し目買い基調へと戻っている。

 昨日の米国市場は目先の利益確定売りに押されてダウ平均が13日ぶりに反落した。1987年に記録した12日連続史上最高値更新に並んでいたことから上げ一服となりやすい状態だった。ウォルマートなど小売株が売られたこともダウ平均を下押しさせたようである。注目の大統領の議会演説を受けたあとの米国株先物(シカゴ24時間取引システム)は堅調に推移しており、今晩の米国株は今のところ反発が予想できそうだ。

 さて、本日の東京市場はにわかに進行した円安が刺激となって日経平均が大幅上昇。背景はFRB高官が早期利上げに前向きな姿勢を示したことで、3月の利上げを突如として織り込むような流れになったことがある。注目された米大統領の議会演説は内容に乏しかったものの、過激な発言が抑えられたことで安心感を与えたようだ。日経平均は後場に入って着々と上げ幅を広げ、再び1万9500円のカベに挑戦する態勢へと戻りつつある。(ストック・データバンク 編集部)

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