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【通貨】今日の為替市場ポイント:リスク選好的なドル買い拡大は期待薄

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

22日のドル・円相場は、東京市場では113円73銭から113円31銭で推移。欧米市場でドルは112円91銭まで下げた後に113円65銭まで反発し、113円31銭で取引を終えた。

本日23日のドル・円は、主に113円台で推移か。米国の金利先高観は後退していないが、新たなドル買い材料が提供されない場合、リスク選好的なドル買いが大きく広がる可能性は低いとみられる。

22日公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合議事録(1月31日-2月1日分)には、景気が過熱するリスクを回避するため、早期利上げが適切になるとの記述が含まれていたが、ドル高による下方リスクについて言及されていた。市場関係者の間からは、「3月利上げの可能性は排除されていないが、ドル高進行は利上げ継続を妨げる要因になる」との声が聞かれた。

インフレ見通しについては、月内に公表されるとみられているトランプ政権の税制改革の内容次第との見方が多いものの、インフレ急進につながる政策(海外から仕入れた製品や部品は費用の控除を認めずに課税する国境税の導入など)が導入されない場合は、緩やかなペースでの利上げが適切になると予想されており、ドル上昇の勢いはやや弱まる可能性がある。

《SK》

 提供:フィスコ

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