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【通貨】今日の為替市場ポイント:米長期金利低下でリスク選好的な円売り縮小も

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

16日のドル・円相場は、東京市場では114円31銭から113円77銭で推移。欧米市場でドルは一時113円09銭まで下落し、113円24銭で取引を終えた。

本日17日のドル・円は、主に113円台で推移し、伸び悩む展開か。米長期金利の低下を意識して、リスク選好的な円売りはやや縮小する可能性がある。

16日発表の2月フィラデルフィア連銀景況指数は1月の23.6から43.3に急上昇。1984年1月に記録した47.0以来の高水準となった。市場では18.0程度で指数の低下が予想されていたが、想定外の結果となった。重要項目の新規受注は1月の26.0から38.0に上昇、出荷は1月の20.5から2月は28.6に上昇した。

トランプ政権による景気刺激策や雇用拡大への期待はかなり高いことが再確認されたが、政権運営に対する不確実性は払拭されていない。トランプ大統領は16日に行われた記者会見で「税制改革案を近日中に発表する」と述べているが、減税策などに対する米国株式市場の期待はかなり高いことから、市場関係者の一部は税制改革案の公表後に材料出尽くしでNYダウなどが大幅安となることを警戒している。

ドル・円相場については、経済指標の改善に対する反応が鈍い。16日の米国債市場で長期金利が低下したことがドル売り材料となったが、トランプ政権の不確実性に対する警戒感が消えていないことがドル上昇を抑制しているとの見方が増えている。

《SK》

 提供:フィスコ

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