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【通貨】今日の為替市場ポイント:米長期金利の低下などを意識して円売り抑制へ

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

8日のドル・円相場は、東京市場では112円54銭から112円04銭で推移。欧米市場でドルは112円38銭から111円63銭まで反落し、111円94銭で取引を終えた。

本日9日のドル・円は、112円前後で推移か。欧州の政治不安や米長期金利の低下を意識してリスク選好的な円売りはやや抑制される見込み。

8日の欧米市場では欧州政治不安を嫌ったリスク回避的な円買いが観測されたが、米金利見通しの不確実性がやや高まっていることもドル売り・円買いを促す要因となったようだ。市場関係者の間からは「米3月利上げの可能性は大幅に低下した」との声が聞かれるようになった。

また、トランプ大統領はドル高を容認しないとの見方も少なくない。米連邦準備理事会(FRB)の金融政策がドル高につながると判断した場合、市場関係者の一部は「トランプ大統領は利上げ継続の方針を批判する可能性がある」と警戒している。10日の日米首脳会談では、日本の経済的貢献などに配慮してトランプ大統領は円安を批判しないとの思惑が浮上しているが、ドル高進行は好ましくないとの見方が示された場合、来週以降も円買いが継続する可能性は残されている。

《SK》

 提供:フィスコ

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