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【材料】<注目銘柄>=関電化、リチウムイオン2次電池材料を大幅増産

関電化 <日足> 「株探」多機能チャートより
 関東電化工業<4047>は、17年3月期の連結業績予想を、売上高445億円(前期比3.5%増)、経常利益77億円(同12.2%減)と見込んでいる。

 半導体の大容量・高速化への需要が高まるなか、3次元NAND型フラッシュメモリーの普及が本格化する方向にある。3次元NANDは足もとの需要拡大に加えて、チップ構造が複雑なため、同社が手掛ける半導体用配線材料特殊ガスの「六フッ化タングステン」などの使用量も増勢を強めることが予想される。

 さらに、採算が改善しているリチウムイオン2次電池材料の「六フッ化リン酸リチウム」は、高品質な車載向けで強みを発揮しており、ハイブリッド車や電気自動車の生産台数増加に伴って中期的に成長が期待される。会社側では、これに備えて「六フッ化リン酸リチウム」の製造能力を現在の年産2400トンから、17年4月に同5400トンへ引き上げることを明らかにしている。

 株価は11月9日に790円の安値をつけて以降、上昇軌道に乗り12月9日には1093円の高値をつけて足もとは一服状態にある。ただ、PERは11倍台と依然として割安水準にあり、上値余地は十分といえそうだ。(朱)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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