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【通貨】今日の為替市場ポイント:日経平均株価の続伸期待でドルは底堅い動きに

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

7日のドル・円相場は、東京市場では113円95銭から114円40銭まで上昇。欧米市場でドルは一時113円42銭まで反落し、113円76銭で取引を終えた。

本日8日のドル・円は、主に113円台で推移か。欧米株高が続いていることから、リスク選好的な円売りがただちに縮小する可能性は低いとみられる。日経平均株価の続伸を期待してドルは底堅い動きとなる見込み。

7日の米国株は大幅高となり、NYダウは年内に2万ドルの大台に到達するとの見方が浮上したが、米国債利回りは全般的に低下し、ドルは上げ渋った。市場関係者の間からは、「米連邦準備理事会(FRB)は2017年も慎重な金融政策を維持し、利上げは2回にとどまる」との声が聞かれている。利上げペースが緩やかであれば、株高は維持できるとの思惑が広がっており、7日の米国市場は債券高・株高の相場展開となった。

欧州中央銀行(ECB)は8日の理事会で、資産買い入れプログラムの期間延長を決定すると予想されていることも、米国債利回りの低下につながったようだ。市場関係者の間では、今回のECB理事会では資産購入の終了時期について議論しないとの見方が多いようだが、「資産購入プログラムの期間延長はユーロ圏諸国の債務問題や金融機関の資本不足に対する懸念を和らげることにはならない」との慎重な意見も聞かれている。

《WA》

 提供:フィスコ

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