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【市況】<マ-ケット日報> 2016年12月1日

 12月最初の取引となる本日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前日比204円高の1万8513円で、年初来高値(終値ベース)を11カ月ぶりに更新した。OPEC減産とそれによる大幅な円安を受けて前場は一時437円高まで上げ幅を広げる場面があった。ただ、後場は利食い売りに押されて上げ幅を縮めるなどさすがに過熱感も意識されている。日経平均の日足チャート(ローソク足)は本日長い上ヒゲを引いており、短期的には高値波乱の相場つきとなりそうだ。

 昨日の米国市場はOPEC減産合意を好感してダウ平均が小幅に続伸した。30日のOPEC総会で8年ぶりの減産合意となったことから原油先物(WTI)が10%近い急騰を演じ、NYダウも一時100ドルを超える上げ幅を示現した。しかし、金利高とドル高が加速したことで終盤は利食い売りにあって上げ幅を縮小。ハイテク株が軒並み売られるなど目先の買い一巡感も表われている。当面は高値警戒ムードで相場は伸び悩みそうである。さて、1ドル=114円台まで一気に進んだ円安を受けて、本日の東京市場は日経平均が寄り付きから200円高を演じる派出な展開に。その後は中国の良好な経済指標を受けて一段と上げ幅を拡大。にわかに1万9000円が意識されるレベルまで上げて行った。しかし、過熱感は米国株と同じで終盤相場はやや尻すぼみ。チャートは上ヒゲを引く形でちょっと買い過ぎた感を表している。目先はやや注意が必要だろう。(ストック・データバンク 編集部)

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