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【市況】【今日の相場見通し】本日の予想レンジ 18,400円~18,700円。 

 米ダウ平均は、注目の石油輸出国機構(OPEC)総会で、8年ぶりとなる減産策が合意となり、これを好感しエネルギーセクターがマーケットを牽引したが、米MSCIの株価指数構成銘柄入れ替えを控え、ポジション調整により上値が抑えられる形となり、指数は小幅高に留まって取引を終了。ただ、シカゴの日経先物は、原油価格の大幅反発によるインフレ期待から、長期金利とドルが上昇したことを手掛かりに大きく上昇しており、東京市場の朝方は買い先行から、心理的節目である18,500円を越えての取引開始となりそうだ。

 一巡後は、為替市場でドルが114円台半ばまで買われ、減産合意により原油価格も上昇していることから、メリットの大きい輸出関連銘柄や、エネルギー関連銘柄を中心に物色が強まる公算で、相場は再び戻り高値更新を視野に入れての力強い値動きが想定される。

 但し、週末の米雇用統計や、イタリアの憲法改正国民投票など、重要なイベントはまだ続くことや、18,500円台回復となれば、短期的な過熱感や達成感が警戒されることから、終盤は利益確定による調整には十分注意したい局面である。

 テクニカル的には、ボリンジャーバンドの+2σ(18,737円)が目先の上値抵抗線となり、一目均衡表の転換線(18,225円)が下値支持線として意識されるが、本日の始値で上窓を開けての取引開始が推測されることから、明日以降は上窓を閉める昨日の高値18,370円が目先の下値メドとなりそうだ。

 新興市場のジャスダック平均は、昨日の取引で年初来高値を更新するなど、チャート上での有効な抵抗線が見当たらないことから、目先は心理的節目である2,700ポイントが上値メドとなり、下値は1週間の平均値である5日移動平均線(2,656ポイント)が目先の支持線で、マザーズ指数は、目先の抵抗線である75日移動平均線(924ポイント)突破から、次の抵抗線である200日移動平均線(970ポイント)を目指す値動きとなるだろう。

 本日の予想レンジ 18,400円~18,700円。(ストック・データバンク 編集部)

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