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【市況】<マ-ケット日報> 2016年11月29日

 29日の市場は日経平均が小幅続落。終値は前日比49円安の1万8307円だった。前日の米国株が下げたことやOPEC総会(30日)の結果を見極めたいとして終日様子見ムードが広がった。市場の先高観が強く下値は限定的だったが、OPEC総会に続き今週は週末に米雇用統計が控えるなど、一段の上値を追いにくい状況がある。

 昨日の米国市場はOPEC総会を睨んだ様子見気分からダウ平均は5日ぶりに反落した。OPECが9月の臨時総会で暫定合意している減産の詳細が30日に決まる。イラン、イラクが減産に応じない可能性が出ていることで、原油相場の先行きが不透明になっている状態だ。基本的には米国景気・株式ともに基調は安定していて大きな不安はないものの、相場が史上最高値圏にあるため一時的な急落に備えている面もある。

 さて、円安の動きが止まったこともあって足踏み状態にある東京市場。きのうに続いて今日も積極的な外国人の買いは止まっており、OPEC総会などの重要イベント通過待ちといった状況だ。原油の減産ができず価格が下がると新興国不安やインフレ期待が後退する。リスクオン継続のためにもある程度の減産は欲しいところである。昨日は日銀のETF買いが久々に入ったが本日はなかった様子。それでも下値が浅かったことで需給は依然として良好といえそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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