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【市況】安倍・トランプ会談をあすに控え、政策期待が高まりやすい/オープニングコメント

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

 16日の日本株市場は買い先行の展開となろう。15日の米国市場ではトランプ銘柄物色が一服する一方で、下落していたハイテク株に買い戻しの動きが強まった。また、原油先物相場の上昇が材料視されるなか、NYダウは7営業日続伸。これを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比250円高の17900円、円相場は1ドル109円台に乗せている。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から幅広い銘柄が上昇することになり、日経平均は2月戻り高値及び週足の一目均衡表の雲上限を捉えてくることになりそうだ。いったんは達成感が意識されるだろうが、あす17日には安倍首相とトランプ次期大統領との会談が予定されている。正式な大統領就任前の会談は異例であり、日米同盟に対する米国の関与を再確認するとともに、政策期待が高まりやすいだろう。

 また、10月の米小売売上高は前月比0.8%増と市場予想(0.6%増)を上回った。全米小売業協会(NRF)は、今年の年末商戦(11-12月)での小売売上高について前年同期比3.6%増と予想している。10月の小売売上高が予想を上回るなか、トランプ政策への期待が加わる年末商戦への期待が一段と高まる可能性があり、これが株価の押し上げ要因になりそうだ。

 利食いが強まりやすい水準であろうが、下を売り込む流れにはならず、先高期待が強い状況は変わらず。
《AK》

 提供:フィスコ

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