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【通貨】欧米為替見通し:ドル・円はしっかり、米次期政権への期待継続

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

今日の欧米外為市場では、ドル・円はしっかりの展開を予想したい。トランプ次期米大統領による政権幹部人事が次第に明らかになり、来年1月に発足する新政権への期待は続く見通し。政策運営に対する不透明感は根強いものの、目先的には米株高観測、長期金利の上昇でドル・円は110円回復が意識され始めている。

トランプ氏は13日、共和党全国委員会のプリーバス委員長を大統領首席補佐官に充てる人事を発表した。地元メディアなどによると、プリーバス氏はライアン下院議長ら共和党の主流派から信頼が厚く、次期大統領は共和党と歩調を合わせた政権運営になるとの期待が高まっている。トランプ氏が掲げる政策には依然として不透明な部分は多いが、「廃止」を主張していたオバマ政権の医療保険制度改革(オバマケア)を「修正」に再考する余地を残すなど、選挙期間中の強硬なスタンスはマイルドなものに変わりつつある。

そうした政策に対する柔軟姿勢は引き続き外為市場にも影響しているようだ。週明けアジア市場のドル・円は上値メドとされた7月高値107円49銭を上抜け、約4カ月ぶりの高値圏で推移。ある外為ディーラーは「トランプ氏に対しネガティブな見方を織り込みすぎていたので、その巻き戻しが続いている」とし、「ドルの売り玉が見えないので短期的に108円、目先は110円を目指す展開」と指摘している。


【今日の欧米市場の予定】
・19:00 ユーロ圏・9月鉱工業生産(前月比予想:-1.0%、8月:+1.6%)
・03:20 カプラン米ダラス連銀総裁講演
・07:00 ラッカー米リッチモンド連銀総裁が討論会参加

《WA》

 提供:フィスコ

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