【通貨】NY為替：ドル上昇、トランプ政権誕生で財政拡張策への思惑強まる

9日のニューヨーク外為市場でドル・円は、103円68銭から105円88銭まで上昇し、105円67銭で引けた。米大統領選挙通過で景気見通しの不透明感が後退したことや、大統領に選出されたトランプ氏による財政刺激策、減税、規制緩和が景気を押し上げるとの期待でドル買いが加速した。米長期金利の上昇も意識されたようだ。


ユーロ・ドルは、1.1036ドルから1.0907ドルまで下落し、1.0912ドルで引けた。トランプ氏の政策を織り込む米国債利回りの上昇でドル買いが加速した。ユーロ・円は、114円13銭から115円82銭まで上昇した。米国大統領選挙への不透明感が払拭しリスク選好の円売りが加速した。ポンド・ドルは、1.2358ドルまで下落後、1.2484ドルまで上昇した。ドル・スイスは、0.9773フランから0.9848フランへ上昇した。安全通貨としてのフラン買いは一段と後退した。

《MK》

　提供：フィスコ