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【通貨】今日の為替市場ポイント:日経平均株価続伸への期待などでドル下げ渋り

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

7日のドル・円相場は、東京市場では103円84銭から104円58銭まで上昇。欧米市場でドルは104円63銭まで買われており、104円53銭で取引を終えた。

本日8日のドル・円は、104円台で推移か。クリントン氏の勝利を見込んでドルは底堅い動きを続ける見通し。日経平均株価の続伸が期待されていることもドル・円相場に対する支援材料になるとみられる。

7日に発表された米大統領選に関する世論調査によると、ほぼ全ての主要メディアは民主党大統領候補のヒラリー・クリントン氏が共和党大統領候補のドナルド・トランプ氏を4ポイント程度リードしていることが判明した。7日の米国株は大統領選挙でのクリントン氏の勝利を期待して大幅反発。米債券市場では、クリントン氏の大統領選勝利で12月利上げを織り込む相場展開となった。

ただし、市場関係者の間からは、今回の大統領選挙では経済に関する両候補の提言や主張が十分に吟味されていないとの声が聞かれている。一部の市場関係者は、「市場はトランプ・リスクだけを問題視しており、クリントン政権が正式に発足する2017年以降の米国経済の動向に関しての議論は乏しかった」と指摘している。米大統領選に対する警戒感は大幅に低下したが、選挙結果が確定し、新大統領が正式に就任する来年1月20日までは予断を許さない状況が続くとの見方もある。目先的には大統領選の結果判明後のドルや米国株式の動向を見極める展開となりそうだ。

《WA》

 提供:フィスコ

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