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【通貨】今日の為替市場ポイント:米大統領選通過まではもみあう状態が続く見込み

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

4日のドル・円相場は、東京市場では102円83銭から103円36銭まで反発。欧米市場でドルは102円86銭まで下げる場面があったが、103円07銭で取引を終えた。

本日7日のドル・円は、104円前後で推移か。米連邦捜査局(FBI)のコミー長官は議員宛にクリントン氏の私用メール調査の結論は変わらないと記した書簡を送付した。これを受けてドルは一時104円台前半まで上昇したが、米大統領選への警戒感は消えていない。新たなドル買い材料が提供されない場合、ドルは104円前後でもみあう展開が予想される。

市場関係者の多くは、8日に行われる米大統領選挙で民主党候補のヒラリー・クリントン氏の勝利を想定している。大統領選への警戒感は消え去っていないが、リスク回避的な取引は縮小しており、ドル、米国株式は8日にかけて値を戻す可能性があるとみられている。

なお、米労働省が4日発表した10月の雇用統計では、平均時給が前年比+2.8%のやや高い伸びとなり、不完全雇用率はやや低下した。10月の非農業部門雇用者数は市場予想をやや下回る増加にとどまったものの、労働市場は順調に拡大しているとの見方が多い。10月の雇用統計内容がまずまず良好だったことはドルに対する支援材料になるとの声が聞かれている。

《WA》

 提供:フィスコ

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