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【材料】本日の注目個別銘柄:神栄、安川電機、OLCなど

新日鉄住金 <日足> 「株探」多機能チャートより

<5401> 新日鐵住金 2078.5 -14
さえない。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」へ格下げ、目標株価も2400円から2200円に引き下げている。目先は、マージン悪化から会社計画の未達懸念が大きいうえ、主力の鉄鋼事業の収益悪化により、資産売却益がなければ減配の可能性も出てくるとみているもよう。今期経常利益は会社計画1300億円、市場予想1500億円レベルなどを下回る820億円と予想。

<6140> 旭ダイヤ 748 -133
急落。前日に発表した業績予想の下方修正が嫌気されている。上半期営業利益は16.5億円から15億円に、通期では42.3億円から19.4億円に減額修正。配当金も年間28円から14円に引き下げている。円高の影響や電着ダイヤモンドワイヤの需要の落ち込みなどが下方修正の背景に。とりわけ、下半期の業績悪化見通しを受けて先行きへの不透明感が強まる状況となっている。

<4974> タカラバイオ 1524 +25
続伸。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は7.4億円から13.8億円、前年同期比倍増の水準に上方修正している。利益率の高い研究用試薬などが堅調に推移したほか、研究開発費や促進費などの減少、円高の影響などがプラスに寄与した。第1四半期大幅増益から好決算期待は高かったものの、順調な業績拡大の確認が確認されたことで、あらためて評価が高まる形になっている。

<3004> 神栄 143 +14
急騰。前日の引け後に上半期の業績予想上方修正を発表している。営業利益は2.5億円の従来予想から4億円に増額、前年同期比では3.1倍の水準となる。第1四半期よりもさらに増益率が拡大しており、ポジティブに捉えられている。業績上方修正の主因としては、中国向け空気清浄機用途のホコリセンサの受注が好調であったことなどが上げられているようだ。

<6506> 安川電機 1633 +34
買い優勢。前日に主力企業の中では先陣を切って上半期決算を発表している。営業利益は138億円で前年同期比27%減益、従来予想の110億円は上回る着地となっている。通期予想は売上高のみ下方修正だが、営業利益は280億円を据え置いている。上半期の市場予想は115億円程度であったと見られ、実績は想定以上の着地に。短期的な業績悪化に対する過度な警戒感は後退する格好にも。

<4661> OLC 6261 +254
大幅続伸。4-9月期営業利益は前年同期比2%増の530億円程度になったもようとの観測報道が伝わっている。入場券の値上げや物品販売の好調などで、7%減益予想から一転して増益になる。ほぼ市場コンセンサス線上のためサプライズは乏しいものの、入園者数が減少する中での上振れに安心感が先行する形になっている。

<4004> 昭和電工 1338 +43
反発。SGLの黒鉛電極事業子会社を買収と前日に発表している。買収価格は割高との見方や低収益事業の規模拡大を嫌気もあって前日には下落したものの、本日は積極展開を評価する動きが優勢に。みずほ証券では、今回の事業統合により業界秩序が改善し、長期的に収益の変動性低減と収益拡大の両立に貢献する可能性が高いと判断しているようだ。

<9021> JR西日本 6443 +81
買い優勢。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も7200円から8200円に引き上げている。前年の反動減が懸念された9月の鉄道利用者数が想定以上に底堅かったこと、JR各社の中でも大型の設備投資が少なく、18.3期から豊富なFCFの一部が株主還元の強化に向かうと判断されることなどを評価引き上げの背景としているようだ。
《XH》

 提供:フィスコ

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