【通貨】東京為替:ドル下げ渋り、米年内利上げの期待は継続か
ドル円 <5分足> 「株探」多機能チャートより
13日午前の東京外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開。日経平均株価の上げ幅縮小に伴い、ドルは値を切り下げたが、101円半ば付近で下げ止まった。ドル・円は、101円80銭付近で寄り付き、もみあった後は日経平均の上げ幅縮小に連動し、一時101円42銭まで下落。日銀による追加金融緩和への期待は継続しているが、株高を背景としたリスク選好的な円売りは弱まった。
ただ、前日はブレイナード米連邦準備制度理事会(FRB)理事ら当局者による早期引き締めに慎重な発言が相次ぎ9
月利上げは後退したものの、年内実施への期待は残された。このため、日経平均はマイナス圏に下げた場面でも、ドルは101円前半で押し目買いが入ったようだ。
午後も引き続き株価にらみの展開を予想する。ランチタイムの日経平均先物は底堅い値動きが続いており、日本株のプラス圏推移が続けばドルは101円半ばから大きく下げる展開は想定しにくい。
ここまでドル・円は101円42銭から101円99銭、ユーロ・円は113円94銭から114円57銭、ユーロ・ドルは1.1225ドルから1.1242ドルで推移した。
【要人発言】
・麻生財務相
「(日銀は)物価2%上昇の目標に向け、いろいろ検証することを期待」
・クリントン米民主党大統領候補
「できるだけ早期に選挙運動を再開」
・関係筋
「北朝鮮は核実験を中国に事前説明」
【経済指標】
・中・8月鉱工業生産:前年比+6.3%(予想:+6.2%、7月:+6.0%)
・中・8月小売売上高:前年比+10.6%(予想:+10.2%、7月:+10.2%)
《MK》
提供:フィスコ