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【市況】<マ-ケット日報> 2016年9月5日

 週明けの市場は日経平均が反発。終値は前週末比111円高の1万7037円で、5月31日以来、約3カ月ぶりとなる1万7000円大台回復となった。円安進行と米株高で寄り付きから大台を突破。久々のフシ抜けで勢いが増し、一時は230円高(1万7156円)と上げ幅を広げる場面も。終盤は日銀総裁の発言で伸びを欠いたが、ひとまず大台を回復したことで、投資家の目線も変わってくる可能性がある。

 前週末の米国市場は9月利上げ観測の後退からダウ平均は続伸した。注目された8月の雇用統計は雇用者が予想の18万人増を下回る15万人増にとどまった。このため9月の利上げは概ねなくなりダウ平均は一時100ドルを超える上げ幅に。一方、この数字(雇用増)が維持されれば年内利上げの路線は変わらないと観られドル高・円安の動きは維持されている。さて、週明けの東京市場は雇用統計がやや失望的な結果だったにもかかわらず、米株高、円安という願ってもない動きとなったことで、日経平均が寄り付きから1万7000円の大台を回復する展開となった。チャートが上放れたことで一段と上げ幅を拡大させるかと思われたが、日銀総裁が講演でマイナス金利深掘りをほのめかす発言をしたことで終盤は上げ幅を縮小。一時104円をマークした円相場もこれを受けて103円台前半へ戻ってしまっている。せっかくのチャート上抜けにやや水を差された格好だが、大台を維持して引けたことで、なんとか上昇の流れは保たれたといえよう。(ストック・データバンク 編集部)

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